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[ 七福神巡り/横浜金沢七福神 ]
七福神巡り/横浜金沢七福神         2014/01/06(月)新規

 正月の内にとパンフレットでは3,4時間で巡れる横浜金沢の七福神巡りに出掛けた。
 横浜金沢七福神はすべてを歩きで巡るのは、かなり大変なので、柴町の寶蔵院と豊岡東の長昌寺と豊岡八幡宮はシーサイドラインを利用した。
 各寺社では下記のマップを配っているので、裏面のスタンプラリーで楽しむことにした。

■京急「金沢文庫」駅
 → 正法院(福禄寿) → 伝心寺(毘沙門天) → 龍華寺(大黒天) → 瀬戸神社(弁財天) →
 → ■シーサイドライン(「金沢八景」駅→「海の公園柴口」駅)     → 寶蔵院(寿老人)  →
 → ■シーサイドライン(「八景島」駅 →「鳥浜」駅)         → 長昌寺(布袋尊)  →
 → 豊岡八幡宮(蛭子尊) → ■京急「京急豊岡」駅



赤井不動尊 正法院(福禄寿) 横浜市金沢区舎利谷東3-4-24

 今回の七福神巡りは京急「金沢文庫」駅からスタートだ。西口に出て正面のバス通りを500mほど行くと、右手に赤井町内会館がある。この会館手前の脇道に入るとすぐにある。




 弘法大師空海が関東方面に来た時、水不足に困り地下水を利用する知識が無かった村人たちが疫病(伝染病)がはやり苦難にあえいでいた。 これを見かねた弘法大師が、この地に井戸を掘り、湧き出た井戸水を真言密教で加持すると、たちまち赤くなった。そして、大師がこの赤くなった水で不動明王像を描き、護摩の祈祷をされたのが始まりと伝えられている。
 元禄八年、周純法印が江戸深川の永代寺から晋山して本堂伽藍が整えられ、昭和六十三年には新本堂が再建された。

 あちこち目をやったのだが残念ながら福禄寿像を見つけられなかった。「何処にあるのだろう...、まあいいや!」と伝心寺へ行く前に手子神社に寄り道。正法院で貰った「先着300名の接待ポップコーン」を食べながら向かった。

伝心寺(毘沙門天) 横浜市金沢区町屋町16-28

 正法院の次は伝心寺だ。ただ残念なことに伝心寺は駅の東側にある。 駅まで戻り東口に出て、"歴史の道"を南へ向かう。 「町屋」交差点で左折し、50m程先の左手脇道に折れると正面に伝心寺がある。


伝心寺山門

毘沙門天像

毘沙門天像

 曹洞宗の寺で嗣法山伝心禅寺という。
 創建は宝治元年(1247)、開基は執権北條時頼公とされている。宝治元年八月から翌年三月まで曹洞宗初祖永道元禅師がこの寺で説法したという記録が残っている。
 本尊は釈迦如来で、脇仏に普賢菩薩と文殊菩薩を配する。

知足山 龍華寺(大黒天) 横浜市金沢区洲崎9-31

 "歴史の道"に戻り、南下を続ける。しばらく行く(約5分)と左手に龍華寺がある。


龍華寺山門

大黒天像

まねき大黒

 源頼朝が瀬戸神社を建立した後、文覚上人と共に瀬戸神社の別当寺として六浦山中に建てた浄願寺(じょうがんじ)が始まりと云われている。 その後、戦乱や火災で浄願寺の伽藍が荒廃したため、明応八年(1499)当時の住職融弁(ゆうべん)が、兼務していた光徳寺と合併し、当地に移築、龍華寺とした。

瀬戸神社(弁財天) 横浜市金沢区瀬戸18ー14

 "歴史の道"に戻り、南下を続けると、丁字路にぶつかる。ここで右折し、少し先にある瀬戸橋を渡ると広く交通量が多い国道16号線に出る。 この国道の左斜向かいに瀬戸神社が鎮座している。
 この日も、初詣の人が社殿前から鳥居近くまで数百人の列をなす盛況ぶりだった。


瀬戸神社

琵琶島神社

弁財天像

 元来、この地は入海の瀬戸(狭い海峡)で干満時には潮の流れが激しく、海上交通の難所であったため、5〜6世紀の頃から海神を祀っていたようだ。 この霊地に源頼朝が挙兵に際して戦勝を祈願して、「伊豆三島明神」を勧請したのが瀬戸神社の始まりと云う。 この時、妻の政子が日頃崇拝していた弁財天を祀ったのが琵琶島神社である。
 現在の瀬戸神社社殿は、寛政十二年(1800)の建立によるものとのこと。

寶蔵院(寿老人) 横浜市金沢区柴町214

 次の寶蔵院へはシーサイドラインを利用する。国道を隔てて右手斜向かいにシーサイドライン「金沢八景」駅があるのでここから乗車する。 三つめの「海の公園柴口」駅で下車する。駅に隣接する金沢海岸通りを直ぐの交叉点で横断し、北へ向かう。「柴漁港」交叉点で左折し、案内版に従い寶蔵院へ向かう。約10分で到着だ。




 寶蔵院は真言宗御室派の寺で、本山は京都「仁和寺」である。
 大日如来を本尊とし、鎌倉時代末期の開山と云われている。


 寶蔵院を出たら、シーサイドライン「八景島」駅へ向かう。来た道を戻り、「八景島入口」交叉点で横断し、シーサイドラインの線路沿いに300m程行くと到着だ。 ついでに駐車場先で"カキ焼き小屋"が営業していたので覗いてみたら美味しそうだったがランチ前だったのでパスした。
 「八景島」駅で乗車し、7駅先の「鳥浜」駅へ向かう。

長昌寺(布袋尊) 横浜市金沢区富岡東3-23-21

 シーサイドライン「鳥浜」駅で下車。駅前の道を山側へ向かう。 右手に富岡総合公園が見えたら通り過ぎて直ぐの交差点で右脇道に折れると直ぐだ。(徒歩約10分)


長昌寺山門

布袋尊

 天正二年(1574)鎌倉明月院の仙渓僧才禅師により開かれた臨済宗建長寺派の天然痘除けの守り神として名高い芋観音が祭られている寺である。
 又、境内には、直木賞で知られる直木三十五の墓がある。


豊岡八幡宮(蛭子尊) 横浜市金沢区富岡東4ー5ー41

 長昌寺からは先の交叉点を渡り、富岡八幡公園沿いに歩いていくと約5分ほどで到着する。




 市指定無形文化財の「祇園舟」祭りも盛大に海上安全の海の守り神、又商売繁盛の福の神「蛭子(えびす)」が祭られている。 源頼朝がこの地の鎮護のため、摂津国西宮神社の「蛭子尊(ひるこのみこと)」を勧請したのが始まりとのこと。
 此処も初詣の人が社殿前に数百人の列をなす盛況ぶりだった。


 八幡宮で七福神巡りは終わりだ。八幡宮から京急「豊岡」駅へは裏参道へ出て左(南側)へ向かうと駅に続く道に出る。 駅は右手の山側方向だ。しばらく行くと国道16号線にぶつかる。この「金沢総合高校入口」交叉点で左折して和食レストラン「さと」の先の交差点で右折すると100m程先に駅がある。

あとがき


スタンプラリー用紙(シーパラダイスはパスしました)

 朝9時ごろから巡りだして、14時過ぎまでの約5時間もかかってしまった。 金沢文庫で正法院へのついでに谷津八幡神社、手子神社、庚申塔探しの寄り道、さらには称名寺を訪れたりと、かなり余分に時間を使ったのでしょうがないかも。
 御開帳期間内(〜8日)だったこともあり、各社寺では温かいお茶、甘酒やお菓子等の接待が受けられ、少し寒さがキツイ中歩いた後の休憩には嬉しく、つい足休めが長くなりがちだった。
 巡り終え、遅めの昼食として和食「さと」でこの時期限定の御膳定食(海鮮丼+蕎麦+白和え+茶碗蒸し+小ビールで1480円)を頂き、少し足の疲れを実感しながらも、巡り切った満足感に浸りながら帰りについた。

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