JR横浜線「長津田」駅にて下車、改札を出て跨線通路を右手に進み南口に出る。
駅前広場正面左手の南へ延びる道を真っすぐ進むと300mほど先左手に大林寺がある。
江戸時代初期、小田原北条氏の重臣であった岡野融成の嫡子、房恒が天正十九年(1591)長津田村を知行し、岡野房恒が開基、清源院五世麟哲が開山となって菩提寺として大林寺を建立したと云う。
寺名: 慈雲山 大林寺
宗派: 曹洞宗
本尊: 釈迦無尼佛像
住所: 横浜市長津田6-6-24
参観: 無料
アクセス: JR横浜線「長津田」駅下車、南口より徒歩約5分
【履歴】
・2017/10/28(土): 10/26(木)探訪
山門 |
扁額「慈雲山」 |
角柱結界石標 |
平成二十年(2008)本堂と共に建立された。
屋根瓦を左右に大きく広げたような二階建ての山門は、一階の中央が入口でその左右には金剛力士像が配されている。
また門の裏面には四天王像が置かれている。
正面左手に「山門 禁葷酒」と刻まれた天保11年(1840)造立の角柱結界石標が建っている。
金剛力士像 |
金剛力士像 |
四天王像 |
四天王像 |
本堂 |
扁額「大林禅寺」 |
堂内には江戸時代から伝わる本尊の釈迦無尼佛像、向かって右に文殊菩薩、左に普賢菩薩が安置されている。
寺は元、少し離れた東側山麓にあったが、岡野家三代の時に現在地に移された。
その後何度か火災にあっている。平成二十年(2008)に新たにコンクリート造りで建て直された。
鐘楼 |
釣鐘 |
境内左手奥には鐘楼が建っている。「大林晩鐘」と称されて長津田の十景の一つに数えられている。
現在の釣鐘は、第二次世界大戦時に供出されたため新たに鋳造されたものである。口径1m強、高さ1.6m、重量が450貫(1687kg)の大きさだ。
供出した鐘は『新編武蔵国風土記稿』の記述にある開山200年忌のとき始めて鋳造した鐘と推定され、寛政八年(1796)造られたものだった。
閻魔大王像 |
干支の守り本尊 |
長津田駅南側の神社を巡る途中に偶然見かけた寺院だったが、山門の仁王像や四天王像に遭えて嬉しかった。 自分以外参拝者は居らず、チョット休みたいなーとの気持ちもあったので境内のベンチに座り、暫し閻魔さまの裁きの様をみて自分の不徳さに思いをはせていた。