事事関心! 仏閣探訪:
[ 神奈川県鎌倉市/円応寺 ]
神奈川県鎌倉市/円応寺          2017/06/17(土)新規
探訪案内 

 JR横須賀線「北鎌倉」駅から、直ぐ駅右手を奔る鎌倉街道を鎌倉方向へ向かう。 暫くして横須賀線踏切を過ぎ、更に建長寺を左手に見ながら先へ進むと、少し先になる建長寺の斜向かいにある。
 十王堂とも呼ばれ、人が死後亡者となって冥界で出合う十王を祀る寺である。 初め見越嶽(大仏の東の山)にあったが、足利尊氏が由比ガ浜古戦場の亡魂を弔う為、由比ガ浜へ移築した。 その後、元禄十六年(1703)に起きた大地震と津波の被害に合い、この地に移った。

寺名: 新居山 円応寺
宗派: 臨済宗建長寺派
建立: 建長二年(1250)
開山: 智覚禅師
本尊: 閻魔大王座像【重文】(運慶作?)
住所: 鎌倉市山ノ内1543
拝観: 200円
アクセス: JR北鎌倉駅から鎌倉街道を東へ歩いて17分。

【履歴】
・2017/06/17(土): 06/16(金)拝観。

山門 



 境内の入口の石垣には、閻魔大王の看板があり、山門にいたる石段の両脇には「南無延命地蔵菩薩」という赤い旗が並ぶ。 門の手前右に庚申塔があり、脇に彫られた「元禄四辛未年九月吉日 新居円応寺」は、お寺が材木座にあったときのもので、お寺と一緒に移転されたもののようだ。


本堂(閻魔堂) 

閻魔堂

閻魔堂-配置図

本尊/閻魔大王座像【重文】

 山門を入り左手の受付で拝観料を払う。さらにその奥正面に本堂があり、堂の手前に線香を上げる香炉が置かれている。
 桁行き五間(約10.9m)、梁間五間(各約10.9m)、十七世紀後半に建てられたもので、関東大震災に倒壊し、昭和になって古材を使い再建されたものとのこと。
 閻魔堂は十王堂とも呼ばれ、亡者が冥界において出会う「十王」を祀っている。
 本尊の閻魔大王坐像(国重要文化財)は建長二年(1250)の作。像はその後幾たびか修理され、現存する像は頭部のみが鎌倉時代の作である。仏師・運慶作とも言われているが、伝承にすぎない。

鐘楼 

鐘楼

釣鐘

 柱間は約2.3mの寄棟造りの茅葺で、江戸時代後期(十八世紀末)のもの。


あとがき

 閻魔様や十王像が一堂に会して鎮座する様を目前にすると、歳のせいだろうかちょっと近寄りがたさを感じる。 まあ、自分の日常を振り返ってみると煩悩に悩み、ほぼ楽な生き方を選択してきたように思うからなー。 これからでも遅くはない!!、善行を積むか〜。


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