JR湯河原駅前左手にあるバス乗場から「不動滝・奥湯河原行き」のバスに乗り約4分、「泉入口」バス停で下車、川の向かい側に渡り川下へ向かうとすぐのところにある(徒歩5分)。
福泉寺は保善院の末寺で、曹洞宗、本尊は釈迦、開基は養心信公。
開山した帰雲禅師は大永元年(1521)伊豆田中にて第を結び、大永七年から報恩に居たが、晩年に保善院に帰ると庵を造り「竹葉軒」と名付けて住まい、天文七年(1538)に他界した。
明和元年(1764)九代目の時に竹葉軒が焼失し、明和八年(1771)2月に再建された。この竹葉軒が現在の福泉寺になった。
寺名: 青谷山 福泉寺
宗派: 曹洞宗
建立: 天文元年(1532)保善院四世帰雲元守により再興
開山: 帰雲禅師 , 開基: 養心信公
本尊: 釈迦如来
住所: 静岡県熱海市泉191
拝観: 無料
アクセス: JR東海道本線「湯河原」駅からバス4分、「泉入口」バス停で下車、徒歩5分。
【履歴】
・2016/06/22(水): 06/22(水)探訪
参道石段 |
寺号標「福泉寺」 |
左手に寺号標が建つ参道の石段を30段ほど上ると境内に至る。なお、車で参拝の場合、左手に専用の参道がある。
本堂 |
山門より境内に足を踏み入れるとすぐ右手は庫裡、そして右手奥に本堂が建っている。
珍しい茅葺屋根の本堂は創建から500年以上と云われている。なお、平成十九年に茅葺屋根改修工事(部材交換・全面葺き替え等)がなされている。
訪れたときには同年輩の女性グループが一組本堂前で休んでいただけ。広い境内なのでちょっとうら寂しさを感じてしまう。本堂前が空くまで境内のあちこちを探索し、その後参拝。
残念ながら、扉は閉じられていたため本尊は拝めず。
鬼子母神堂は境内の左手にある。
「肩から上だけの珍しい陶製の釈迦像は、名古屋城主徳川光友公が亡き母を弔うために造ったと言われるもの。 もとは名古屋城内に安置されていたが、戦後、福泉寺に奉納された。」との話は作り話で、 実際は住職が中国製の首だけの大仏を骨董屋から騙されて購入し、境内に据え付けたのが本当の話の様だ。
"こんな辺鄙な地の寺に大仏の首が???" と、近くまで来たらつい見に行ってしまうよねー。実際に見ると、作りが雑すぎてまったく有難味が感じられない。 お勧めする名所にはならないなー...。