JR横須賀線「鎌倉」駅にて下車し、東口から若宮大路に出て交差点を渡り右折、鎌倉郵便局の先を左に折れる。先へ進むと右手に裏手の入口がある。
正面の入口は、さらに進み小町大路にぶつかったら右折すると夷堂橋の手前右手に本覚寺の仁王門がある。
本覚寺は日出上人を開山として永亨八年(1436)に創建された。
足利持氏が鎌倉の夷堂があった場所に寺を建てて日出上人に寄進した寺院である。
寺名: 妙厳山本覚寺
宗派: 日蓮宗
創建: 永亨八年(1436)
開山: 日出上人
本尊: 釈迦三尊
住所: 神奈川県鎌倉市小町1-12-12
拝観: 無料
アクセス: JR鎌倉駅東口から徒歩5分。
【履歴】
・2016/02/08(月): 2012/05/24散策。
山門(仁王門)は本覚寺に現存する建物の中で最も古い江戸時代の創建になる。明治初期に三浦半島の寺院より移したという。
両側に仁王像を配する楼門を過ぎると正目に堂々とした本堂が見える。
本堂は大正八年に完成したもので、七間四方、正面に唐破風の向拝が付いている。
中には500人も入れるということで、規模も市内有数で、大正時代の建造物として貴重なものである。
本尊「釈迦如来及両脇侍像」(南北朝時代)、「日朝上人坐像」(江戸時代)が安置されている。
この夷堂は、源頼朝が鎌倉幕府の開幕の際に、幕府の裏鬼門(南西)にあたる方向の鎮守として建てたとされ、天台宗系のものであった。
文永十一年(1274)に佐渡配流から帰った日蓮が、一時、この夷堂に滞在し、辻説法などの拠点としていた。
建物は昭和五十六年(1981)に再建されたもの。
現在も、恵比寿尊は鎌倉七福神の一つとして、多くのひとの信仰を集めている。
分骨堂は、日朝上人のときに、日蓮聖人の遺骨をここに分骨し、東身延としてわざわざ身延山にお参りしなくても済むようにした。
鐘楼 |
手水舎 |
水盤 |
応永17年(1410年)銘の梵鐘がある。日出が木更津八幡宮の別当寺で法論に勝ち、従者に持ち帰らせたと伝えられている。
しあわせ地蔵 |
裏門 |
街中にある寺院としてはかなり広い境内で開放感がある。