事事関心! 仏閣探訪:
[ 神奈川県藤沢市/感応院 ]
神奈川県藤沢市/感応院           2020/03/02(月)新規
あらまし

 JR東海道線「藤沢」駅下車、北口から北方向へ奔る道を進み、国道467号線に出たら更に北方向へ進み、藤沢橋交差点で右折し県道30号線(旧東海道)を横浜方面へ。 境川に架かる藤沢橋を渡り、その先2つ目の右手側道に入ると30mほど先に感応院がある。
 感応院は、建立は寛正年間(1460〜1465)、開基は大島豊後守正時とされている。八百年の寺歴を有する藤沢宿では「白王山荘厳寺」に次ぐ最も古い寺といわれている。

寺名: 三島山 瑞光寺 感応院
宗派: 高野山真言宗
本尊: 不動明王
創建: 建保六年(1218)
開基: 源実朝
参観: 無料
住所: 神奈川県藤沢市大鋸2-6-8
アクセス: JR東海道線/小田急線「藤沢」駅下車、駅前の道を北へ徒歩約10分

【履歴】
・2020/03/02(月): 新規

山門(薬医門) 

山門


 30mほど真っ直ぐ奔る参道の正面突き当りに薬医門形式の山門が建っている。


本堂 

本堂

扁額「不動尊」

 山門を潜った先の参道は二股に分かれ、二宇の堂宇が並んでいる。右手が客殿玄関、左が本堂だ。 同規模で近接、並置される建物は珍しい事例だ。 普通、玄関は本堂の横に別の棟として建てられるのだが、この寺では本堂の正面半分が玄関であり、しかも本来の本堂の向拝よりも玄関の唐破風の方が大きいという本末転倒な作りになっている。

三島明神社 

三島明神社

 三島明神社は1間四面、宝形造の堂である。明神ということで鳥居があるが、堂の作りはどう見ても仏教建築であり、意匠は唐様である。
 この三島明神堂、もともとは源頼朝が鷹狩りをする際に、行程の安穏を祈願して建てたものというが、現存する堂は他では見られない極めて特殊な作りをしている。なんと堂全体が回転する。 堂は亀腹基壇の上に載っており、堂の四面は同じ作りになっている。そして四隅の取っ手を押すことで、堂全体が360°回転する構造になっている。

鐘楼、境内 

鐘楼

梵鐘

弘法大師修行石像

十三重石塔

 感応院には弘法大師像が二つあり、一つは本堂内にある木造弘法大師像で、相模国準四国八十八箇所の一番。 境内中央にはこの弘法大師修行石像があり、これは二十三番である。八十八箇所を巡礼する人は、ここに二度来ることになる。

あとがき

 残念ながら本堂内部の拝観はしていない。


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