江ノ島電鉄「長谷」駅にて下車、駅前の道(県道32号線)を北へ向かい、「長谷観音前」交差点を過ぎ、次の左手脇道に入り進むと正面にある。
光則寺は、瑞泉寺や海蔵寺と共に鎌倉有数の花寺として知られ、樹齢200年といわれる海棠の古木や、200種類に及ぶ多彩な紫陽花など、四季折々の花が境内を彩る。
日蓮上人が佐渡へ流された時、高弟・日朗が捕らえられて鎌倉幕府第五代執権・北条時頼の重臣・宿屋左衛門尉光則の邸内の土牢に監禁された。
しかし光則は日蓮上人が自らの不運を嘆くことなく、弟子の身の上を案じる心に打たれ、次第に日蓮宗に心を寄せる様になり、日蓮上人放免後は、邸を寺として日朗を開山と仰ぎ文永十一年(1274)に創建された。
寺名: 行時山 光則寺
宗派: 日蓮宗
本尊:
建立: 文永十一年(1274)
開山: 日朗
拝観: 100円
住所: 鎌倉市長谷3-9-7
アクセス: 江ノ島電鉄「長谷」駅から北へ徒歩7分ほど、長谷寺の北隣。
【履歴】
・2017/12/01(金): 2013/03/07(木)散策。
山門 |
県道32号線から参道に当たる道を進むと突き当りに石段を登ったところに朱色の山門が立っている。 その山門をくぐると拝観料を収める箱が置いてあるので、指定の拝観料(100円)を収めて境内へと進む。
本堂 |
扁額「師孝第一」 |
現在の本堂は慶安三年(1650)に建てられたものだ。
光則寺開山の日朗は、「師孝第一」といわれた。扁額はその言葉をしたためたものだ。
花の寺としての旬を外した季節だったが、本堂には修学旅行の中学生のグループが一休みしていた。
土牢案内板 |
本堂前のカイドウの木のところに土牢(つちろう)への案内がある。
土牢へは矢印に従い右手へ向かい、その先にある約120段あるといわれる階段の道を上って行く。
今回は、残念ながら土牢まで足を向けなかった。
立正安国論御勘由来聖筆碑 |
池 |
山門を入ると、右手に日蓮が北条時頼に『立正安国論』を提出した経緯が記された「立正安国論御勘由来聖筆碑」が立っている。
左はその副碑だ。
これといった見所は無いので、やはり海棠や紫陽花の花が咲く季節に来訪すべきだろうなー。