事事関心! 仏閣探訪:
[ 神奈川県鎌倉市/東慶寺 ]
神奈川県鎌倉市/東慶寺           2017/06/17(土)新規
探訪案内 

 JR横須賀線「北鎌倉」駅から、直ぐ駅右手を奔る鎌倉街道を鎌倉方向へ約250mほど進み、最初の信号を右に曲がった処にある。
 東慶寺は、弘安八年(1285)に北条時宗夫人の覚山志道尼が開創した。明治三十五年までは尼寺で、江戸時代には縁切寺として知られていた。 明治四年(1871)には縁切りの寺法は廃止となり、尼寺の歴史も明治三十五年(1902)に幕を閉じた。 そして明治三十八年(1905)に釈宗演禅師が入寺、中興開山となり、新たに禅寺としての歩みを始めた。

寺名: 松岡山 東慶総持禅寺(東慶寺)
宗派: 臨済宗円覚寺派
本尊: 釈迦如来坐像
建立: 弘安八年(1285)
開山: 覚山志道尼(北条時宗公夫人)
開基: 北条貞時
札所: 鎌倉三十三観音霊場32番(聖観世音菩薩)
拝観: 200円
住所: 鎌倉市山ノ内1367
アクセス: JR「北鎌倉」駅から鎌倉金沢街道を東へ歩いて5分。

【履歴】
・2017/06/17(土): 06/16(金)拝観。

山門 

山門

 鎌倉街道から寺域に入り30mほどまっすぐ伸びる参道の先に急な石段があり、上った先には山門が佇む。 門にいたる石段は、遠くになった江戸時代の女性たちを守る砦としての風格を醸しているようだ。


本堂 

本堂

釈迦如来坐像

石塔

 本堂「泰平殿」は、佐藤禅忠師が紺紙金泥で観音を揮毫して、昭和十年(1935)に建立したもの。 旧本堂(仏殿)は横浜市の三溪園に移築されている。
 本尊の釈迦如来坐像(南北朝時代)を祀る。本尊の左には二十世天秀尼像、右には開山覚山尼像と五世用堂尼像が安置されている。

鐘楼 

鐘楼

梵鐘

 東慶寺の鐘楼は大正五年(1916)に建てられ、関東大震災(大正十二年)で唯一倒壊しなかった建築物とのこと。 吊されている梵鐘は、材木座の補陀洛寺から移されたもので、観応元年(1350)の鋳造。鋳物師は物部光連である。 総高143cm、口径77.1cm。
 『新編相模国風土記稿』によると農民が土中から掘り出したもので、『新編鎌倉志』によると二階堂にあった永安寺跡に埋められていたものだという。


あとがき 

 東慶寺は"花の寺"として有名だが、訪れたときはこれと云った花が目に入らなかった。


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