事事関心! 仏閣探訪:
[ 京都市上京区/本法寺 ]
京都市上京区/本法寺            2019/09/29(日)新規
探訪案内

 地下鉄烏丸線「鞍馬口」駅で下車、鞍馬口通りを西へ進み、新町通りに出たら左折し180mほど南下する。 十字路に至ったら右折、240m先の十字路で左折し南下、更に130mほど先右手に本法寺の仁王門がある。
 本法寺は、室町時代に活躍した日蓮宗僧侶・久遠成院日親上人(1407−88)によって築かれた日蓮宗の本山である。 本阿弥家の菩提寺でもある。もとは四条高倉にあり一条戻橋辺に移ったが、天正十五年(1587)にこの地に移った。
 光悦の寄進状を添えた紫紙金字法華経(重文)、長谷川等伯の釈迦大涅槃図(重文)など貴重な寺宝がある。 庭園「三巴の庭」は光悦作で国の名勝である。
 なお、仁王門、本堂、開山堂、経蔵、鐘楼、多宝塔、庫裡、大玄関、唐門、すべてが京都府指定有形文化財に指定されている。

寺名: 叡昌山 本法寺
宗派: 日蓮宗本山
創建: 永享八年(1436)
開山: 日親上人
本尊: 十回大曼荼羅
拝観: 境内は無料。宝物館・庭園は500円
住所: 上京区小川通寺之内上ル本法寺前町617
アクセス: 地下鉄烏丸線「鞍馬口」駅下車、約950m/徒歩約12分

【履歴】
・2019/09/29(日): 09/23(月)探訪

仁王門

仁王門−正面

金剛力士像(密遮金剛)

金剛力士像(那羅延金剛)

 仁王門は慶長十年(1605)に建立、その後天明の大火(1788年)により焼失し、江戸後期に再建された。


本堂

本堂−正面

扁額「本法寺」

 この本堂は、江戸時代の寛政十年(1797)に建立された。正面軒下に光悦筆という扁額「本法寺」を掲げる。 前面に4面の向拝、単層、入母屋造、本瓦葺である。
 本堂には、本尊:法華題目牌、釈迦如来像、多宝如来像、日親上人坐像が安置されている。

開山堂


 開山堂は宝物殿のすぐ前に建つ開山者である日親上人を祀つる二層の堂宇である。寛政八年(1795)に再建された。


多宝塔

正面

左側面

 多宝塔は、江戸時代/寛政九年(1796)に建立された洛中唯一の多宝塔という。 正面、背面中央は格子唐戸、両脇は花頭窓、ほかは白壁となっている。 屋根の上に建つ相輪は上から宝珠、水煙、九輪となっている。水煙は火災防止の願いが込められたものだ。
 正面に扁額「北辰殿」を掲げる。方三間、上層は本瓦葺である。平成十八年(2006)に大規模な修理が行われている。
 内部には、釈迦如来、多宝如来を祀っている。

庫裏 


 本法寺の見所である書院、「十の庭」、本阿弥光悦が作庭した「三巴の庭」などの見学は今回パス。


摩利支天堂



 仁王門から入ると参道の右手に摩利支天を祀る摩利支天堂がある。 摩利支天は陽炎を神格化した神様で気力・体力・財力の守護神だそうだ。 そして、摩利支天は亥が仕える神様なので、参道口には狛犬ではなく狛猪が鎮座している。

あとがき

 思ったより規模の大きなお寺だが、自分以外の参拝者は見受けられなかった。 広い境内を一人歩き回っているとチョット気が引けてしまい見落としが多くなってしまうんだよねー。


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