事事関心! 仏閣探訪:
[ 京都市中京区/永福寺(蛸薬師堂) ]
仏閣探訪: 京都市中京区/永福寺(蛸薬師堂)   2019/09/28(土)新規
探索案内

 「蛸薬師堂」は、正式な名前を"浄瑠璃山 林秀院 永福寺"と言い、元は二条室町にあった。
 養和元年(1181)安徳天皇の御世、室町に一人の富者がおり、髪を落とし「林秀」と号していた。 林秀は、比叡山の根本中堂の薬師如来を深く信仰しており、比叡山までの月参りを長年にわたって行っていた。 老年になったある日、薬師如来様の仏前で、「私も、年老いて年来の月参りも出来なくなります。どうか薬師如来様のお姿を一体お与え下さい。」と祈願した。 その夜、夢枕に薬師如来が現れ、次のように告げた。
「昔、伝教大師(最澄)が、私の姿を石に彫り、比叡山に埋めている。これを持ち帰るがよい。」
 林秀は大喜びし、翌日薬師如来様の示された所を掘ると、瑞光赫々とした立派な石の御尊像を得る事が出来た。 この尊像を持ち帰り、六間四面のお堂を建立し永福寺と名付けたのが、蛸薬師堂の始まりと云う。

寺名: 浄瑠璃山 林秀院 永福寺(蛸薬師堂)
宗派: 浄土宗西山深草派
本尊: 薬師如来像
開基: 林秀僧正
創建: 養和元年(1181)
住所: 京都市中京区新京極蛸薬師東側町503
拝観: 8:00〜16:30。
札所: 京都十二薬師霊場12番札所
アクセス: 阪急「四条河原町」駅9番出口より新京極通を北へ200mほど。

【履歴】
・2019/09/28(土): 09/26(木)探訪

蛸薬師堂       



 蛸薬師堂に入ると正面に本堂がある。本堂の前には、珍しいタコのなで薬師(びんずる蛸)があり、左手でさわるだけですべての病が癒されると言われている。 さらに、その隣には摩尼車があり、回転させると、その数だけ経を唱えたことになるそうだ。

蛸薬師堂の謂れ

 その昔、当寺に住していた善光(ぜんこう)という若い僧侶が、重い病に伏した母の「蛸が食べたい」という たっての願いを聞き、思い悩んだ末に僧の禁を破って市場で蛸を買った。 しかし、町の人々にそれを見咎められ、一心に「薬師如来様、この難をお救いください。」と祈ると、彼の手元で蛸は光を放ってありがたい法華経八巻に変化し、不思議なことにその威光に照らされた母の病もたちまち癒えて元気になったと云う。
 以来、京の町の人々から「蛸薬師さん」と親しみを込めて呼ばれるようになり、以来もろもろの病気平癒や厄難の消除には霊験あらたかと、たくさんの老若男女から信仰を集めて来た。

あとがき

 京都の繁華街「新京極通」にあるので賑わっていた。写真撮影禁止だったが判って無かったので撮ってしまった。御免なさい。


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