事事関心! 仏閣探訪:
[ 奈良県奈良市/大安寺 ]
奈良県奈良市/大安寺            2021/10/31(日)更新
探索案内

 一般的なアクセス手段はJR奈良駅/近鉄奈良駅からバスを利用することだ。でも、今回は近鉄「西ノ京」駅傍の薬師寺拝観の次の目的地だったので薬師寺北門を出たところでちょうど通りがかったタクシーを捕まえ大安寺門前まで移動した(約10分、タクシー代1,300円。コスパサイコー!!だねー)。
 「南都七大寺 大安寺」は日本最古の寺院の一つで、聖徳太子が「天下太平・万民安楽」の祈りのため平群郡額田部に「熊凝道場」という一院を創立したことに始まる。 やがて百済大寺、高市大寺、大官大寺と名と所を変え、平城京に移って「大安寺」となった。大安寺は我が国最初の国立(天皇立)寺院である。
 現在境内の広さは最盛期の約1/25となり、南都七大寺の中では一番小さい寺院となってしまっているが、奈良時代の仏像九体が今に伝えられている。 今回、本尊秘仏の特別公開(10月1日〜11月30日)に合わせて訪れた。

寺名: 大安寺
宗派: 高野山真言宗
本尊: 十一面観音立像[秘仏]【重文】
創建: 伝・飛鳥時代
開基: 伝・舒明天皇
住所: 奈良県奈良市大安寺2-18-1
札所: 大和十三仏霊場第13番、神仏霊場巡拝の道第17番(奈良第4番)
   聖徳太子霊跡第23番、大和北部八十八ヶ所霊場第1・2番、南都七大寺
拝観: 500円(特別拝観時)
アクセス: JR奈良線「奈良」駅よりバスにて「大安寺」バス停まで、下車徒歩10分。

【履歴】
・2021/10/31(日): 新規。10/26(火)拝観。

山門



 興福寺旧一乗院の門を移築したもの。復元された南大門の基壇の上に立っている。


本堂

本堂

本尊:十一面観音立像【重文】

 本尊:十一面観音立像(重文)を安置する。本尊は秘仏で、10-11月のみ公開される。
 「癌封じの祈祷が十分後に始まるので、その前だったらご本尊の拝観出来ます」とのことだったので堂内参拝者座席準備作業の中で本尊:十一面観音立像【重文】を基壇直前にて拝観させて頂いた。
 癌厄封じなどの祈祷が毎日執り行われている。この日は一人だけ年配のご婦人が始まるのを待っておられた。

嘶堂(いななきどう)

嘶堂

馬頭観音立像【重文】

 天平秘仏・馬頭観音立像(重文)を安置する。苦悩を除き幅を招く厄除けの観音様だ。 像は秘仏で、3月のみ公開される。


小子坊


 写経・瞑想道場として使われている。


護摩堂


 護摩堂は平成二十四年(2012)建立の約8m四方の木造建築。発掘調査で見つかった奈良時代の僧坊跡に建設(2012年)され、基壇の南端が僧坊の南端に重なるよう設計された。新たに制作された不動明王坐像(高さ80p)を安置している。
 毎月の縁日に護摩祈願・法話が行われている。


讃仰堂(宝物殿)


 讃仰堂は無人で入口のドアを開けると警報音が鳴るのでビックリする。ドアを閉めると鳴りやむので、サッサーッと靴をスリッパに履き替え急いで入る必要がある。
 榧の一材から彫り出された天平仏である不空羂索観音立像[重文]、楊柳観音立像[重文]、聖観音立像[重文]、四天王立像[重文]、創建当時の伽藍模型などが保管されており、通常拝観できる。


不空羂索観音立像

楊柳観音立像

聖観音立像

四天王立像

四天王立像

四天王立像

四天王立像

あとがき

 このお寺は他の寺と歩いて巡るには離れているので来訪者は少ないようだ。 自分も薬師寺からタクシー(1,300円)で移動し、拝観後は元石清水八幡神社を参拝して正面鳥居を出て南へ歩き奈良交通バス「宮の森町西口」バス停から近鉄「奈良」駅へ出た。


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