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[ 奈良県生駒郡斑鳩町/法起寺 ]
奈良県生駒郡斑鳩町/法起寺 [世界文化遺産]     2023/10/05(木)新規
探索案内

 JR大和路線「大和小泉」駅で下車、東口よりタクシーで松尾寺へ向かう。松尾寺拝観の後、山道の参道を下り約30分ほどで法起寺に到着。 直接法起寺へ行くときはJR法隆寺駅からアクセスしたほうがよい。徒歩だと約40分(2.1km)ほど、バス利用だと近鉄「近鉄郡山」駅から奈良交通バス「法隆寺前行き」で19分、バス停「法起寺前」で下車すぐだ。
 法起寺は舒明十年(638)創建。聖徳太子ゆかりの岡本宮をその子、山背大兄王が寺にしたとされる。七堂伽藍の大寺院で金堂と塔の位置が法隆寺と逆になった法起寺式と呼ばれる配置をとっていた。創建当時の建物としては、慶雲三年(706)完成の三重塔【国宝】(高さ約24m)のみであり、現存する三重塔の中ではわが国最古のもの。現在の本堂、鐘桜、金堂などは江戸時代の再建。
 法起寺は別名、岡本尼寺、岡本寺、池後寺、池後尼寺と呼ばれており、平成五年に法隆寺とともに、「世界文化遺産」に登録された。

寺名: 聖徳宗本山 法起寺
宗派: 聖徳宗
創建: 舒明十年(638)
開祖: 山背大兄王
本尊: 十一面観音菩薩像
住所: 奈良県生駒郡斑鳩町岡本1873
拝観: 一般300円 午前8時30分〜午後5時(冬季:午前8時30分〜午後4時30分)
アクセス: 近鉄「郡山」駅から奈良交通「法起寺経由法隆寺前行」バスにて「法起寺前」下車すぐ。[毎時1本]

【履歴】
・2023/10/05(木): 10/05(木)拝観

西門、南大門

西門

南大門

 西門が表門として使用されている。
 南大門は江戸時代初期の再建、四脚門。


聖天堂


 金堂跡に順光の発願によって文久三年(1863)に再建された。歓喜天像を安置している。 塔と金堂の位置関係が同時代に建てられた法隆寺西院伽藍とは全く逆配置となっているため、法起寺方式と呼ばれている。


講堂


 講堂は、寄棟錣葺き(よせむねしころぶき)の建物で、天平時代の講堂跡に建てられていることから講堂と呼ばれているが、現在の建物は江戸時代・元禄七年(1694)三月に再建された法起寺の本堂である。昭和五十三年修理を行っている。 講堂の近くには旧講堂のものと推測される礎石が残っている。
 本尊の木造十一面観音菩薩立像は収蔵庫に安置されている。


三重塔 【国宝】


 一重の石壇上に立つ。高さ23.9mの塔婆で、慶雲三年(706)に建立された。現存する我国最古の三重塔である。
 昭和四十七年から五十年に解体修理の成果をふまえ創建時の外観に修復された。
 日本の木造塔は方三間(正側面に柱が4本並び、柱間の数が3つ)が原則だが、この塔は初層・二層の柱間が方三間、三層の柱間が方二間という特殊な形式となっている。 高欄(手すり)部分と、三層の柱間(方二間)は、解体修理時に復元されたものとのこと。

収蔵庫

収蔵庫

十一面観音菩薩像【重文】

 昭和五十七年十一面観音菩薩像(【重文】)を安置する建物として新設。
 木造十一面観音菩薩像は講堂の本尊であった。造像形式は通常の十一面観音菩薩像で、幹部は杉の一材から彫出している。 十世紀後半頃の作と云われている。


あとがき

 寺の周囲の畑に咲くコスモスと三重塔の景色を写真に収めようとする幾人もの写真家がいた。 田園風景に佇む三重塔はいい風景だねー♪。

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