事事関心! 仏閣探訪:
[ 大阪府大阪市/法善寺 ]
大阪府大阪市/法善寺            2022/11/01(火)新規
探訪案内 

 大阪メトロ御堂筋線「なんば」駅下車、なんばウォークB16出口から北へ徒歩1分。
 琴雲法師が建立した浄土宗天龍山法善寺はかつて京都宇治にあったが、寛永十四年(1637)、ときの住職である中誉専念法師が「金毘羅天王墾伝」の故事に基づき、現在の大阪難波の地に移転した。 念仏聖の専念法師は、人々の供養のために千日間にもおよぶ念仏回向を勤めるなど、民衆に寄り添う日暮らしを送った。 大阪ミナミの法善寺一帯の地域が「千日前」と呼ばれるようになったのは、この専念法師が行った「千日念仏回向」に由来している。
 法善寺は全身が苔むした姿の「水掛不動」が有名である。

寺院: 天龍山 法善寺
宗派: 浄土宗
本尊: 阿弥陀如来
開山: 琴雲
創建: 寛永十四年(1637)
札所: 大阪新四十八願所第48番
参拝: 無料
住所: 大阪市中央区難波1-2-16
アクセス: 御堂筋線「なんば」駅下車、なんばウォークB16出口から北へ徒歩1分

【履歴】
2022/11/01(火): 11/01(火)参拝。

山門 


 大阪メトロ御堂筋線「なんば」駅で下車し、なんばウォークB16出口で地上に出てすぐ左手の筋へ入り、少し行くと右手に法善寺の山門がある。 その山門の左前には西向不動明王の標石が立っている。
 山門の中には全国に知られた「"夫婦善哉"」の看板があり、山門前には歌舞伎役者の浮世絵を展示する「上方浮世絵館」がある。


水掛不動尊(西向不動明王) どんな願いも叶えてくれる、苔むす姿のお不動さん



 山門を潜ると正面に水掛け不動尊、左側に金比羅堂・お初大神・慈悲地蔵尊などがある。 水掛け不動尊は付設される井戸で汲まれた水が大量に掛けられ、苔でびっしりと覆われている。
 法善寺の西向不動明王は、梅田の太融寺、高津の清水寺と並ぶ「大阪三大不動」のひとつとして、篤い信仰を集めてきた。 不動明王は、密教における大日如来の化身であり、その教えを広める姿を表した仏さまである。 燃え盛る炎を背にし、右手で剣を握り、左手には縄を持ち、憤怒の表情で目を見開く姿で、私たち衆生の悪い心(貪・瞋・痴)や災いを焼き尽くし、切り裂いていただける。

金毘羅堂 古くから信仰を集める海上交通の守り神


 海がすぐそばにあった時代、難波は文字通り、海が荒れることで有名だった。 当時の人々は、海上交通の守り神である金毘羅天王を祀り、航海の安全や大漁を祈願したという。 現在も、交通安全や商売繁盛の神さまとして大切に守られており、毎年十月には地域をあげたお祭が盛大に営まれている。


お初大神(岡山最上稲荷) 

 日本三大稲荷の一つと称される岡山最上稲荷大明神をお祀りする小さな社が、境内北側の東にある。
 お稲荷さん”の信仰は、1200年もの長きにわたって人々の生活と結びついてきた身近なもの。 法善寺界隈では「お初大神」の呼び名で親しまれており、商売繁盛・五穀豊穣のご利益を求める参拝者が詰めかける。

あとがき

 今回は遠慮したが、有名な名物の「夫婦善哉」食べてみたかったな―。 因みにこの善哉は2膳1組で一人前800円、カップルで食べると円満になれるということで話題を呼んだんだよね。 ちなみに、二人で分けて食べるものではないとのこと。二椀で一人前なので、分けて食べると縁起が悪いそうだ。

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