事事関心! 仏閣探訪:
[ 滋賀県大津市/石山寺 ]
仏閣探訪: 滋賀県大津市/石山寺        2021/10/31(日)新規
探訪案内 

 JR京都駅から東海道線でJR「石山」駅まで新快速で13分、京阪電鉄石山坂本線に乗り換え4駅先の「石山寺」駅で下車する。駅前の国道手前の参道を川の上流方向へ約800mと進むと右手に立派な山門が建っている。
 奈良時代後期に、聖武天皇の発願により、良弁によって開かれた。広大な境内には、寺名の由来となった天然記念物の硅灰石(けいかいせき)がそびえている。国宝の本堂・多宝塔をはじめ、経典・聖教類、仏像、絵巻など多くの国宝、重要文化財がある。
 紫式部の名著である「源氏物語」生誕の地としても知られ、その境内は春は桜、秋は紅葉の名所としても有名である。

寺名: 石光山 石山寺
宗派: 真言宗東寺派
本尊: 如意輪観音
創建: 天平十九年(747年)
開基: 聖武天皇(勅願)
開山: 良弁
住所: 滋賀県大津市石山寺1-1-1
拝観: 600円
札所: 西国三十三所第13番、江州三十三観音第1番、近江西国三十三観音霊場第3番
   びわ湖百八霊場第1番、神仏霊場巡拝の道第146番(滋賀第14番)
アクセス: 京阪電鉄石山坂本線「石山寺」駅下車、参道を徒歩10分。

【履歴】
・2021/10/31(日): 10/24(日)参拝。

東大門 【重文】

東大門

仁王像

仁王像

 源頼朝により建久元年(1190)に建立された。細部の様式などから本堂の礼堂が建立されたのと同時期の慶長年間(1596 - 1615)に、淀殿によって新築に近い大幅な修理がなされたと考えられる。 三間一戸の八脚門で、両脇に仁王像が置かれている。

本堂 【国宝】

本堂

紫式部像

 本堂は国の天然記念物の珪灰石(石山寺硅灰石)という巨大な岩盤の上に建ち、これが寺名の由来ともなっている(石山寺珪灰石は日本の地質百選に選定)。正堂と礼堂を合の間で繋いだ複合建築となっている。
 承暦二年(1078)、落雷によって半焼し、本尊の塑造如意輪観音像も損壊したため、永長元年(1096)に再建され、新たな本尊として如意輪観音坐像【重文】を祀った。
 本堂には「紫式部の間」が造られている。

観音堂 



 宝暦年間(1751 - 1764)に京都の三井某老尼によって建立。西国三十三所観音霊場のそれぞれの札所の本尊を模した33体の観音像を祀る。


毘沙門堂 [滋賀県指定有形文化財]



 兜跋毘沙門天などを祀る堂。安永二年(1773)建立。


御影堂 【重文】



 室町時代の応永五年(1398)の建立で、真言宗の開祖である空海が祀られている。


多宝塔 【国宝】



 源頼朝の寄進で建久五年(1194)の建立。年代の明らかなものとしては日本最古の多宝塔である。 快慶作の大日如来像(重要文化財)が安置されている。


光堂 



 滋賀県が発祥の地である東レ株式会社による寄進により平成二十年(2008)に完成した真新しい建物。
 阿弥陀如来を本尊とし、各種の講和や説法が催される。


月見亭 



 石山寺の尾根の東の突端部にある亭。 瀬田川や琵琶湖を望む景勝地にあり、ここから見る月は「近江八景 石山の秋月」の図で有名である。 寺伝では保元年間(1156 - 1158)に後白河天皇が行幸した際に建立されたのがそもそもの始まりと伝わる。 現存するものは貞享四年(1687)に再建されたものである。


大黒堂 



 大黒天を祀る。明治時代後期の建立と伝わる。本尊の大黒天は、僧の夢のお告げにより湖から出現したと言われている。


あとがき

 滋賀県大津市の観光に来て延暦寺、三井寺と観たら石山寺を訪れない訳にはいかないよなー。と、いう訳で年を改めて今年足を延ばした次第だ。 なお、新型コロナの新規感染者が大きく減少し、やっと緊急事態宣言があけて数週間の時期もあり参拝者は少な目だった。


関連コンテンツ

inserted by FC2 system