探訪案内
本太観音堂には、木造聖観音坐像と連経講絵馬が奉納されていて、市の文化財に指定されている。
JR宇都宮線「浦和」駅で下車し、東口より東仲町通りを経て国道463号線に出て、更に東へ進み、バス停「本太小学校入口」のところから斜め左に入り込むと観音堂がある。
寺名: 本太観音堂
宗派: 天台宗
本尊: 観世音菩薩(木造聖観音坐像)
創建: 不詳
拝観: 無料
札所: 足立坂東三十三ヶ所霊場3番
住所: さいたま市浦和区本太2-23-5
交通: JR宇都宮線「浦和」駅、東口より国道463号線沿い徒歩10分ほど。
【履歴】
・2018/12/02(日): 11/29(木)訪問。
観音堂
観音堂 |
扁額「正観世音」 |
木造聖観音坐像 市有形文化財(彫刻)
木造聖観音坐像 |
この地は、もと瑞巌寺跡であった。本尊の聖観音菩薩は、南北朝期に創られた秀逸な坐像である。
総高65.7cmで菩薩形、印は禅定印で蓮台上に結跏跌坐し、法衣の裾は台座正面に長く垂れている。
寄木造り、玉眼。南北朝時代の制作と考えられるが、光背等は江戸時代の後補のようだと云う。
また台座は、他の像のものを転用したものとのことだ。
石仏
丸彫重制の庚申塔 正徳3(1713) |
青面金剛庚申塔 安永3(1774) |
普門品供養塔 明治2(1869) |
境内には地蔵菩薩や庚申塔、宝篋印塔なども残され、地域の信仰の拠りどころであったことが偲ばれる。
あとがき
山門もない敷地の中に建っており、「盗難多発のため賽銭は納めないで」とあった。信仰が薄れつつあることも影響しているのだろうが、街が廃れていく過程ではしょうがないことなのだろうか?。