事事関心! 仏閣探訪:
[ 東京都目黒区/大圓寺 ]
東京都目黒区/大圓寺            2017/03/12(日)新規
探訪案内 

 JR「目黒」駅西口を出て、すぐ左手の歩道橋を渡ると、角のビルの裏手に目黒川へと下る細くて急な坂がある。 この坂は「行人坂」といい、かつて目黒不動参詣の道として賑わった道である。 この行人坂を下り始めると緩やかな左カーブの途中に大圓寺がある。
 「行人坂」の名は、大円寺を拠点にする修験道の行者が、この坂道を往来したことによるそうだ。
 寺伝では、寛永元年(1624)出羽湯殿山の修験僧大海法印が大日如来を本尊として道場を開いたのが始まりという。

寺名: 松林山 大圓寺
宗派: 天台宗延暦寺派
本尊: 釈迦如来
開山: 修験僧大海法印
拝観: 無料
住所: 東京都目黒区下目黒1-8-5
アクセス: JR山手線「目黒」駅下車、徒歩3分。

【履歴】
・2017/03/12(日): 03/08参拝。

本堂 

本堂

 正面本堂には、江戸城裏鬼門にあたる為徳川家康をモデルに大黒天が祭られている。山手七福神の一つで、今日でも多くの参詣者がある。
 釈迦堂の本尊「釈迦如来立像」(【重文】)の建久四年(1193)に造られた釈迦如来立像(寄木造り 162.8cm高)は清涼寺式生身の釈迦像であり、胎内に五臓六腑がおさめられている。


石仏群、五百羅漢 



 境内左手のがけに沿い幾段にも並ぶ石仏群である。初めてここを訪れる人はその数の多さに目を見張る。 釈迦三尊像、五百羅漢像などから成る520体ほどの石仏像は、昭和45年、都有形文化財に指定されている。
 振袖火事、車町火事と並んで江戸三大火のひとつである明和9年(1772年)の行人坂火事は、この大円寺が火元といわれている。同寺から出た火は、折からの強風により、たちまち白金から神田、湯島、下谷、浅草までを焼き尽くす大火となった。特に城中のやぐらまでも延焼したので、大円寺は以後76年間も再建を許されなかった。 石仏群はこの大火の犠牲者供養のために、石工が50年という歳月をかけて完成したといわれている。

とろけ地蔵尊 

とろけ地蔵尊

目黒川石柱

 もともと江戸時代に品川沖で漁師の網にかかったのが最初で、その時にはすでにかなり痛んでいたそうだが、明和九年(1772)、当寺が火元になった「目黒行人坂大火(江戸三大大火の一つ)」の高熱で焼かれ、今の姿になったと云う。


七福神 


 大黒天を祀り、元祖山手七福神のひとつとなっている。


あとがき

 駅から近くにあり、参拝のしやすく、寄り道する人が絶えない。

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