事事関心! 仏閣探訪:
[ 東京都大田区/池上大坊 本行寺 ]
東京都大田区/池上大坊 本行寺        2017/05/20(土)新規
探訪案内 

 東急池上線「池上」駅で下車し、駅前の通りから池上通(都道421号線)に出て「池上駅」交差点を渡る。 真っ直ぐ北方向へ伸びる道を進み、3つ目の信号で右折、60m先丁字路で左折し更に15mほど先で右折し道なりに進むと左手に本行寺赤門がある(徒歩15分ほど)。
 鎌倉幕府の作事奉行であった池上右衛門大夫宗仲が、日蓮聖人入滅の後、日澄(大聖人の本弟子・日朗の弟子)に公邸を寄進しお寺を建立、「長崇山 本行寺」と称した。

寺名: 長崇山 本行寺(通称:大坊)
宗派: 日蓮宗本山
本尊: 三宝尊
開基: 池上宗仲
創建: 弘安六年(1283)
住所: 大田区池上2-10-5
拝観: 無料
交通: 東急池上線「池上」駅徒歩約15分

【履歴】
・2017/05/20(土): 05/17探訪。

赤門

赤門

 赤門は本行寺の正面玄関で、門の手前右側の大坊坂は大本山池上本門寺や荼毘所に通じており、『新編武蔵風土記稿』には「大坊坂方丈の右の坂なり、大坊へ行く道なればこの名あり」との記述がある。


本堂

本堂

扁額「本坊」

 本尊は一塔両尊四士。「南無妙法蓮華経」と書かれた宝塔を中心に、向かって左に釈迦如来、右に多宝如来が1つの蓮台に乗り、右に上行(じょうぎょう)菩薩、無辺行(むへんぎょう)菩薩、左に浄行(じょうぎょう)菩薩、安立行(あんりゅうぎょう)菩薩の四菩薩が並び、四隅に四天王(持国天王、増長天王、廣目天王、多聞天王)が配置されている。
 本堂は昭和五十六年(1981)に聖人七百遠忌記念事業として改築された。

ご臨終の間


 池上家滞在中、すでに重い病にあった日蓮聖人が、入滅するまでの約1ヶ月間、この場所で多くの弟子、信者に法華経や立正安国論を講義した。 講義の際に日蓮聖人が寄りかかっていたとされる柱の一部は、今でも「ご臨終の間」に置かれ、触れることができる。 「ご臨終の間」堂内の中央には、日蓮聖人自ら鏡を見て自刻された「自鏡満願の祖師像」、「池上宗仲公御夫婦像」などが奉安されている。
 なお、「ご臨終の間」は昭和十一年三月(1936)、東京都の史跡に指定された。

旅着堂(たびちゃくどう)


 高弟の一人が彫った旅姿の日蓮聖人像が奉安されている。


毘沙門堂



 夜叉を従えた北方の守護神で、暗黒界の長とされ、鬼門の守り神"毘沙門天(多聞天)"の堂である。


瘡守稲荷大明神(かさもりいなり)


 瘡守稲荷は江戸時代中期から五穀豊穣・病気除けのお稲荷さんである。 目黒区碑文谷から縁あって昭和五十七年(1982)に移転された。


宗祖御灰骨堂(おはいこつどう)


 かっての御灰骨堂は戦災で焼失し、昭和五十四年三月(1979)池上本門寺より大聖人旧御廟所の建物が移築された。


御硯井戸(おすずりいど)


 日蓮聖人が身延山から到着した翌日、この井戸の水で墨を摺り、9年の間庇護をしてもらった波木井実長公にあてた礼状などを認めたと云われている。


あとがき

 伺ったとき、境内には史跡等を巡るグループの人たちが列をなして移動中だった。 見ると彼らは自分と同年配で、「歳を取ると興味を持つものがどうしても似てくるのかなー」と改めて感じるものを自覚させられた。


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