JR中央本線「高円寺」駅で下車、南口から都道318号線を南へ200mほど行くと「高円寺南4丁目」交差点にでる。
此処で左折し更に200mほど行くと「高円寺前」交差点がある。交差点を過ぎ10mほど進むと左手交番の手前が高円寺の参道だ。
宿鳳山高円寺は、弘治元年(1555)に中野成願寺三世建室和尚により開山された曹洞宗の寺である。
古くは、徳川三代将軍家光が鷹狩りの際に休憩所としたことで有名となり、さらにはその後家光将軍がこの周辺の村名(小沢村)を寺の名前である"高円寺村"に改めた事が地名の謂われと言われているそうだ。
寺名: 宿鳳山 高円寺
宗派: 曹洞宗
本尊: 木造聖観音菩薩立像
創建: 弘治元年(1555年)
開山: 中野成願寺三世建室和尚
住所: 東京都杉並区高円寺南4-18-11
アクセス: JR中央本線「高円寺」駅/南口より南東方向へ徒歩5分
【履歴】
・2017/12/16(土): 12/15(金)探訪。
山門扉には、45cm弱の木彫りの三つ葉葵の御紋取り付けられている。
将軍徳川家光が鷹狩りの際、雨宿りのために当寺に立ち寄り、時の住職が家光を将軍としてではなく一般の雨宿りの客として、さりげなくもてなしたことが気に入られ、家光は鷹狩りの度に当寺に立ち寄るようになったと云う。将軍家ゆかりの寺だ。
参道 |
銀杏樹 |
ぽんぽこ狸像 |
山門から本堂前の広場の間はモミジのトンネルになっている。伺ったときには黄色く色付いた銀杏の葉はだいぶ散り、「もう紅葉は終わりかなー??」て感じだった。
本堂全景 |
扁額「高円寺」 |
参道の正面突き当りに本堂が建っている。現在の本堂は、昭和二十八年に再建されたものだそうだ。
鬼瓦や千鳥破風と唐破風を組み合わせた正面の飾りがされており、禅宗寺院には派手すぎるくらい立派な造りである。
地蔵堂 |
開運子育地蔵尊像 |
親子猿像 |
稲荷社は、宿鳳山高円寺境内の左奥、本堂の左側の奥まった所にひっそりと建っている。
鳥居(双龍鳥居)には昇龍と降龍が彫られており、品川神社・馬橋稲荷神社の鳥居と合わせて東京三鳥居と称されている。
鳥居に刻まれた龍は山門の仁王像、獅子、狛犬と同様の役割を担っており神域を守護するもの。
昇龍・降龍は、「上求菩薩、下化衆生」という仏教の教義を意味するとされる。
駅から近いが自分以外の参拝者はおらず、一人ゆっくりと散策できた。