事事関心! 仏閣探訪:
[ 東京都文京区/目赤不動(南谷寺) ]
東京都文京区/目赤不動(南谷寺)      2014/11/14(金)新規
探訪案内 

 南谷寺は、地下鉄南北線「本駒込」駅2番出口に出て、本郷通りを北へ向かうと直ぐの所にある。
 元和二年(1616)の創建。 万行律師が伊賀赤目山で不動明王像を授けられ、江戸下駒込(現在の本駒込3丁目付近)に堂を建立したのが始まりと伝えられている。
 寛永五年(1628)三代将軍家光公が鷹狩の折立ち寄り、「目赤不動」と呼ぶように命じて現在の地を与え、「大聖山東朝院」と号するようになった。天明八年(1788)に上野の寛永寺末になり、「南谷寺」の寺号を与えられた。
 第二次世界大戦による戦災で本堂、不動堂などが焼失したが、昭和33年(1958)に本堂、昭和58年(1983)に不動堂が再建され現在に至っている。

寺名: 大聖山東朝院南谷寺
宗派: 天台宗
通称: 目赤不動尊
札所: 関東三十六不動霊場第13番
   江戸五色不動の目赤不動尊
住所: 文京区本駒込1−20−20
アクセス: 地下鉄南北線/本駒込駅2番出口 徒歩2分

【履歴】
・2014/11/14(金): 11/12(水)散策。

南谷寺 

山門

本堂

扁額「大聖山」

 天台宗寺院の南谷寺は、大聖山東朝院と号し、元和二年(1616)比叡山の南谷にいた万行律師により開山した寺院で、寛永寺直末である。

目赤不動尊 

不動堂

扁額「目赤不動尊」

 元和年間(1615〜24)比叡山の南谷(みなみだに)に万行律師がいて、明王を尊信していた。 ある夜、伊勢国(三重県)の赤目山に来たれとの夢見があり、赤目山に登り精進を重ねていた時、虚空から御声があって、一寸二部の黄金造りの不動明王像を授けられた。 万行律師は赤目山を下り、比叡山南谷の庵室に安置したと云う。
 しばらくして「黄土衆生の志願」を起こし関東に向かい、下駒込(いまの動坂)に庵を結び万民化益を祈念した。 参詣の諸人は奇瑞を得て群参したと云う。
 目赤不動尊は、 もとは「赤目不動尊」と言われていた。
 寛永五年(1628)三代将軍家光が鷹狩りの途中立ち寄り、「御徳御尋になり由来を言上したところ、府内五不動の因縁を以て赤目を目赤と唱へる様にとの上意が」あり、 現在の地を賜った。 後に、寺院を建立して、智證大師作の不動明王を御前立に安置した。 以後、「目赤不動尊」として、信仰されている。

不動明王像 

お前立ち不動明王像

不動明王画

 本尊の不動明王像は秘仏として、お前立ち不動明王像(常時拝観可)の胎内に納められている。 酉年の正月、5月、9月の各28日(1月は元日も)に開帳されるそうだ。


あとがき

 江戸五色不動にはここ以外、目黒不動尊だけ行っているが、寺の賑わいは目黒不動尊が雲泥の差で優っている。 ここは不動堂のみの施設しか無く、こじんまりとしているからなのだろうが、いささか寂しすぎる。

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