事事関心! 仏閣探訪:
[ 東京都豊島区/慈眼寺金乗院(目白不動) ]
東京都豊島区/慈眼寺金乗院(目白不動)   2017/04/10(月)新規
探訪案内

 JR「目白」駅より目白通りを早稲田方面に進むと千登世橋がありその先の二つ目の信号を右に折れると左側の石畳の坂の途中に慈眼寺金乗院がある。
 金乗院は、永順法印が本尊となった聖観世音菩薩を勧進し、観音堂を築いたのが草創であるとされている。 当初は中野宝仙寺末で、蓮花山金乗院と称していた。後に大本山護国寺の末寺になり神霊山金乗院と改めた。
 第二次世界大戦で焼失した目白不動堂(東豊山浄滝院新長谷寺)を合寺している。

寺名: 神霊山 金乗院 慈眼寺
宗派: 真言宗豊山派
本尊: 聖観世音菩薩
住所: 豊島区高田2-12-39
通称: 目白不動尊
札所: 江戸三十三観音14番札所、 江戸五色不動の目白不動
アクセス: 都電荒川線「学習院下」駅より徒歩4分。(約150m)
   明治通りと反対の方向(東側)へ向かうと高南小学校があり、その先に金乗院がある。

【履歴】
・2017/04/10(月): 04/07(金)散策。

山門 

山門

 山門の前、左側に案内板と「十一面観世音」の石柱。右に炎を背負って左腕先のない不動尊の石像(享保六年)がある。


本堂 

本堂

扁額「神霊山」

 昭和二十年(1945)の戦災で本堂や宝物を焼失。現在の本堂は昭和四十六年(1971)に再建されたものである。


鍔塚 

鍔塚

鍔碑

鍔塚は寛政十二年(1800)に建てられた刀剣の供養塔である。


目白不動堂 

不動堂

扁額「目白不動堂」

 目白不動堂は以前、1kmほど離れた関口駒井町(現文京区関口)にあった東豊山浄滝院新長谷寺という真言宗豊山派の寺院のものであった。 しかし、昭和二十年五月の戦災により壊滅的な被害を受け廃寺となった。 このため、本尊の不動明王像を金乗院に移して合併した。




 本尊の不動明王像は、目黒、目赤などの五色不動の一つであり、目白の号は寛永年中(1624〜1644)に三代将軍徳川家光の命によるといわれる。
 弘法大師が湯殿山に参籠の際、大日如来が不動明王の姿で現れ、自らの剣で左臂を切り、ここから霊火が燃え盛り大師にお言葉を告げられた。大師はそのお姿を刻み、それが断臂不動明王であるという縁起が伝承されている。
 本尊不動明王は高さ8寸(25p)の秘仏である。


あとがき

 お寺の前の道には隣が小学校で新学期が始まったばかりのこともあり下校時の一年生と交通整理のおじさんが楽しそうに言葉のやり取りをしていて、少し賑やかだったが、山門をくぐった境内はシーン!と静まり返っていた。 最近は、有名な観光地で無いと本当に参拝者もいない。寂しいものである。


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