南蔵院は、良弁僧都が永正年間(1504-1520)或いは延文年間(1356-1361)に開創したと云う。
江戸期には12石8斗の御朱印領を拝領、西光寺(廃寺、中村八幡神社境内にあった)、大日堂(廃寺)を末寺に擁していた。
古くから、万病にきく白龍丸を頒布し「南蔵院の投げ込み」として全国に広く知られていた。
寺名: 瑠璃光山 南蔵院 医王寺
宗派: 真言宗豊山派
本尊: 薬師如来、不動明王、聖観世音
札所: 御府内八十八ヶ所霊場15番札所、豊島八十八ヶ所霊場15番札所
住所: 練馬区中村1-15-1
アクセス: 都営大江戸線「練馬」駅/南口より徒歩10分
【履歴】
・2018/02/18(日): 02/16(金)探訪。
立派な石柱の山門で、その先には長い参道が続いており、正面奥にくすんだ赤色の鐘楼門が見える。
鐘楼門−正面 |
仁王像(吽) |
仁王像(阿) |
鐘楼門は宝暦三年(1753)建立で、全体が赤く塗られ、上の階は吹き放しで梵鐘が吊るされた江戸時代中期と推定される様式をしている。
以前には正徳五年(1715)銘の梵鐘がかつて吊られていた。
鐘楼門は、高さが約10mあり、屋根は母屋を切妻造とし、その四方に庇をふきおろしてひとつの屋根とした入母屋造りで、桟瓦ぶきとなっている。
本堂全景 |
扁額「瑠璃光山」 |
参道中程右手に建っている。
閻魔堂 |
鐘楼門や薬師堂と同時に建之されたもの。 閻魔堂には病気平癒祈願成就によって奉納された15cmほどの木彫の地蔵尊が千体程、壁に並べてある。
薬師堂 |
扁額「薬師堂」 |
薬師堂には、文化年間(1804-18)以来の絵馬が数多く残っている。宝暦三年建立。
弘法大師像 |
地蔵像 |
首つぎ地蔵尊 |
首継地蔵尊: 首のない地蔵が中村に立っていたが、昭和七年あるところから首だけが保存されてるという話しがあり、継ぎ合せたところぴたりと合ったと云う。 この不思議な仏縁から「首継地蔵尊」と呼び、お参りをされてるそうだ。
一人ゆっくりと散策できた。