事事関心! 仏閣探訪:
[ 東京都狛江市/泉龍寺 ]
東京都狛江市/泉龍寺            2019/03/23(土)更新
探訪案内 

 狛江駅北口を出るとすぐそこに広がる緑地は狛江弁財天池緑地保全地区の一角で、この緑地の中に泉龍寺がある。 約1500坪の緑地には、珍しい二層式の鐘楼や、奈良時代の大干魃時に、良弁僧正が雨乞いした折りに龍神が現れ、湧き出したと言われる弁財天池もある。
 伝説によれば、奈良東大寺の開山として名高い良弁僧正が天平神護元年(765)、この地にやってきて雨乞いをし、法相宗・華厳宗兼帯の寺を創建したのが泉龍寺の始まりである。 天暦三年(949)、廻国の増賀聖がこれを天台宗に改め境内を開き堂宇を建立、法道仙人彫刻の聖観世音菩薩を安置したという。 その後、曹洞宗太源派の鉄叟瑞牛和尚が居住し、天正十八年(1590)、徳川家康が関東に入国すると時代は一変し、家臣石谷清定が入間村(調布市)の領主となり、鉄叟瑞牛和尚に帰依し、池に中島を造り弁財天像を祀ると共に緒堂を整備した。

寺名: 雲松山 泉龍寺
宗派: 曹洞宗
本尊: 釈迦如来
創建: 天平神護元年(765)
開基: 良弁僧正
参観: 無料
住所: 東京都狛江市元和泉1-6-1
交通: 小田急線「狛江」駅にて下車、北口すぐ。

【履歴】
・2019/03/23(土): 記述更新。
・2015/12/16(水): 12/16(水)参拝。

山門 


 山門は、安政六年(1859)に再建された。泉龍寺境内の欅材を用い、地元の大工棟梁が施工した。 平成十八年(2006)解体修理を始め、銅板葺で平成十九年(2007)二月に完成した。


鐘楼門 


 山門を入ると参道の途中に鐘楼門が配置されている。この構成は極めて珍しいもの。天保十五年(1844)再建されている。


本堂 

本堂

扁額「泉龍禅寺」

石燈篭

 宝永三年に再建された市内最古の建造物である。 昭和三十五年(1960)より翌年にかけて、檀信徒の総意により緒堂とともに大改修が行われ、茅葺の屋根は瓦葺に変わった。

其の他 

手水舎

宝篋印塔

石仏群


あとがき

 駅に隣接して広がる緑地なので憩いの場所てきな趣が感じられる場所だ。


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