JR山手線「巣鴨」駅の西側を奔る白山通り(国道17号線)を少し北側へ行くと左側に斜めに合流する旧中山道の「地蔵通り商店街」が700mほど続いている。
真性寺はこの商店街の入口直ぐの左手にある。
江戸六地蔵の一つとして知られる「醫王山東光院眞性寺」は真言宗豊山派に属し、総本山長谷寺(奈良県桜井市初瀬)の末寺である。
寺名: 醫王山 東光院 眞性寺
宗派: 真言宗豊山派
本尊: 薬師如来像(秘仏)
創建: 不詳
開山:
開基: 行基
住所: 豊島区巣鴨3-21-21
拝観: 無料
交通: JR山手線「巣鴨」駅から徒歩約5分。
【履歴】
・2019/07/31(水): 07/31参拝。
山門は寺手前の脇道にある。なお、山門から入らなくても地蔵通り商店街から本堂へまっすぐ奔る石畳の参道があるので、初めてでも迷うことなく参拝できる。
現在の本堂は、第二次大戦後に鉄筋コンクリート造りで再建された。
銅板本瓦葺きの宝形造り屋根で唐破風軒付け向拝を持っている。
なお、本堂に祭られた本尊の薬師如来像は古来より秘仏とのことで残念ながら拝顔できない。
境内の左手に、高さ2m68cm、蓮花台を含めると3m45cmの大きなお地蔵様が蓮座に趺座している。
これを称して「江戸六地蔵尊」といい、江戸御府内6箇所に造立されている地蔵尊の一つである。
眞性寺の地蔵尊は、4番目に作られた唐銅製の座像で、この地蔵尊が完成したのは正徳四年九月(1714)である。
六地蔵は、東海道の尊像として品川寺(第一番)、奥州街道沿いの東禅寺(第二番)、甲州街道沿いの江戸三大閻魔の寺として有名な太宗寺(第三番)、中山道の尊像として真性寺(第四番)、水戸街道沿いの霊巌寺(第五番)、第六寺は廃寺となり消滅した千葉街道沿いの永代寺にあった。
現存する第一番から第五番まではすべて東京都指定の有形文化財になっている。
地蔵通り商店街は思ってたほど混雑していなかったが、噂通り通行人の顔ぶれはお年寄り多めだった。なお、通りの入口にありチョイ立ち寄りが容易にもかかわらず眞性寺境内は人影もなく静かだった。