事事関心! 仏閣探訪:
[ 東京都港区/天現寺 ]
東京都港区/天現寺             2021/01/13(水)新規
探訪案内

 天現寺は、東京メトロ日比谷線「広尾」駅より南へ徒歩5分の「天現寺橋」交差点東側にある。
 享保四年(1719)祥雲寺八世怡溪和尚の法嗣良堂和尚により、小日向御箪笥町にあった普明寺を現在地に移築し多聞山天現寺と改め開山した。 天現寺は、代々将軍家が訪問した「広尾の毘沙門堂」として、古くから人々の信仰を集めてきた。

寺名: 多聞山 天現寺
宗派: 臨済宗大徳寺派
本尊: 毘沙門天像(秘仏)
創建: 享保四年(1719)
開山: 良堂和尚
開基:
住所: 東京都港区南麻布4-2-35
札所:
拝観: 境内は無料
交通: 東京メトロ日比谷線「広尾」駅から徒歩約5分。

【履歴】
・2021/01/13(水): 01/13探訪。

山門と石仏

山門

石仏

 質素な山門である。六地蔵は山門とは違う場所(毘沙門堂の斜め前先)にあったもの。

本堂 

本堂

狛虎(阿)

狛虎(吽)

 弘化二年(1845)江戸大火に類焼したのち再興された。更に第二次世界大戦(1945)の際に諸堂宇全焼、昭和四十二年(1967)再興落慶入仏供養が営まれた。
 現在の本堂は平成二十二年新築のもの。
 玄関前に、建立年 明和3丙戌年4月8日(1766)、石工:入口興兵衛、忠福作の狛虎が置かれていた。 この狛虎は江戸最古のものかもしれないそうだ。

毘沙門堂

毘沙門堂

扁額「多聞天」

標柱「毘沙門天王」

毘沙門天象(秘仏)

 現在の堂は平成二十二年新築のもの。
 毘沙門天は多聞山とも称され、四天王の御一人で降魔相を現じて仏国土と衆生を守護する願誓を持ち又、七福神の中にも入れられ、民俗信仰の対象ともなっている。
 本尊として聖徳太子の御製と伝えられる毘沙門天の木像(樟の丸木作り、高さ三尺一寸[実寸103.5cm])を祭る。 平安時代後期(11世紀末から12世紀初)に制作された、ケヤキ材一木より彫成された仏像である。 控えめな動き、すんなりと均整のとれた体容、柔らかく比較的浅い衣部の彫法、忿怒形をとりながらも穏和にまとめられた顔の表情など、平安時代後期の彫刻様式を伝えており、また表現が華美にならず、形式化していないのびやかな古様さも残している。


狛虎(吽)

狛虎(阿)

 毘沙門堂前に置かれた、建立年: 天保6乙未歳孟夏月吉、石工: 京橋太刀売 藤兵衛,包吉 作[花押]の狛虎である。


あとがき

 山門を入ると正面の本堂・毘沙門堂の前庭として芝生の庭が整備されていた。 真新しい堂宇が並らぶ無人の境内でもあったので単に散策のみとした。


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