東京メトロ銀座線「赤坂見附」駅で下車し、B出口(元赤坂方面)より青山通り(国道246)を渋谷方面へ約300mほど進むと右手にある。
豊川稲荷東京別院は愛知県豊川市にある有名な豊川稲荷の東京別院である。
豊川稲荷は神社ではなく、豊川稲荷妙厳寺という寺で、東京別院はその唯一の直轄寺院である。
もともとは時代劇の『大岡越前』で知られる大岡忠相(おおおかただすけ)の江戸屋敷の邸内にあった屋敷稲荷がルーツである。
明治二十年に赤坂一ツ木の大岡邸から現在地に移転遷座し、愛知県豊川閣の直轄の別院となり今日に至る。
寺名: 圓福山 豐川閣妙嚴寺(通称: 豊川稲荷)
宗派: 曹洞宗
本尊: 豊川ダ枳尼眞天
創立: 文政11年(1828)
住所: 東京都港区元赤坂1-4-7
拝観: 無料
交通: 東京メトロ銀座線「赤坂見附」駅から徒歩5分
【履歴】
・2022/06/08(水): 06/08(水)参拝。
正面参道口 |
山門 |
青山通り(国道246号線)に面している。寺院の裏手は赤坂御用地である。
本殿 |
豊川稲荷の堂は神社社殿に近い形状で、当寺では一般の神社でいう本殿と拝殿をまとめて本殿と呼んでいる。
本殿内は拝殿、施主殿、般若殿(祈祷殿)、内陣に区分されている。
東京別院の本尊であるダ枳尼眞天が祀られている。
本殿は昭和三十年代の再建である。なお、一般の寺院の本堂に相当するのは、稲荷別院会館の2階である。
奥の院 |
三神殿 |
本殿の左側に、朱色の鳥居があり、その奥に白い建物の奥の院が鎮座している。
奥ノ院は神社社殿風の堂で昭和三十七年に再建された。白色の拝殿の後ろには、赤く塗った本殿がある。
奥の院の隣に三神殿が並んでいる。三神殿は、右には健康を守る太郎稲荷、中央には繁栄を司るといわれる宇賀神王、左には円満な対人関係をもたらしてくれる徳七郎稲荷が祀られている。
昭和三十九年に建造された。
融通稲荷 |
叶稲荷尊天 |
本殿を参拝してから、境内を進んで行くと、融通稲荷が見えて来る。
融通稲荷には南無如意宝生尊天という神様が祀られている。
お堂の横にも「真心を込めて信心すると金銀財宝の融通が叶えられると言い伝えられています。」と書かれている。
こちらのお堂には融通金というお金が入った黄色い封筒が三宝の上に並べられている。
この融通金をお借りして、財布の中に入れて持ち歩き、1年後もしくは願が叶った時に利子を付けてお返しするという変わった願掛けの仕方をする。
融通稲荷から奥に進むと弁財天、その隣にあるのが叶稲荷だ。
叶稲荷には、禍事災難除けの守護神が祀られている。悪縁切りで知られ、悩み多き色々な「縁切り願い」の絵馬が奉納されている。
大黒堂 |
大黒天像 |
大黒天様は京都平安大仏師第15代畑治良右ェ門作でまさに豊川ダ枳尼眞天さまの善神だ。
御真言の「オンシラバッタニリウンソワカ」の意(除災・招福)で災難を除き多くの福を招いてくだされ、利生とは尊天様の御利益を意の如く無量に生ぜしむ大黒天様である。
大黒天 |
恵比寿尊 |
毘沙門天 |
福禄寿尊 |
布袋尊 |
寿老人 |
弁財天 |
境内には七福神の像が置かれているので、境内を巡って七福神巡りも出来る。
大黒天、恵比寿神、毘沙門天、福禄寿、布袋尊、寿老人、弁財天あわせて七福神だ。
また、弁財天の像の前にはザルも用意されており、お金を洗えるようになっている!。
愛染明王像 |
境内には縁を切って下さる神様がいれば、縁を結んで下さる仏様もいる。
融通稲荷の先、境内を更に奥に進んだところに三神殿と奥の院があり、その間を進んだ所にいるのが愛染明王(あいぜんみょうおう)だ。
愛染明王は縁結び、その中でも良縁祈願、恋愛成就のご利益があることで有名である。
なぜか若い女性の参拝者が目立っていた。なかには連れだって愛染明王像を探している人もいた。