第1回目は嵐山・嵯峨野を探訪し神社を参拝した。
第2回目は桂離宮参観の帰り道にあった春日神社に参拝した。
第3回目は松尾大社・月読神社に参拝した。
NO. | 神社名 | 住所 | 拝観期日 | 備考 |
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01 | 電電宮 | 西京区嵐山虚空蔵山町68-3 | 2015/09/28 | |
02 | 櫟谷宗像神社 | 西京区嵐山中尾下町60 | 2015/09/28 | |
03 | 春日神社 | 西京区桂春日町 | 2016/09/28 | |
04 | 松尾大社 | 西京区嵐山宮町3 | 2021/10/27 | |
05 | 月読神社 | 西京区松室山添15 | 2021/10/27 |
【履歴】
・2021/10/31(日): 10/27(水)松尾大社等参拝。
・2016/10/10(日): 09/28(水)桂離宮参観。
・2015/10/01(木): 作成
JR山陰本線「嵯峨嵐山」駅下車、南口より駅前の道を南下、突き当りで右折し、400m程進むと天龍寺正面の渡月橋に続く道に出る。
この道を南下し渡月橋を渡り暫く道なりに行くと右手に法輪寺がある。電電宮は法輪寺の参道の途中にある。
鳥居 |
社殿 |
奈良時代の僧・道昌がこの地で行った求聞持法の満願の日に、空から明星が降り注いで虚空蔵菩薩が示現したということから、その明星を表す明星天子を本地仏として、雷の神である電電明神を祀る明星社が鎮守社の一つとして作られた。
古くから雷の神は田の神と同一視されたこともあり、電電宮は住民から広く信仰されていた。
しかし、元治元年(1864)の禁門の変により、法輪寺の本堂などとともに焼失し、長く仮宮に鎮座したままとなっていた。
昭和四十四年(1969)に大阪万博を記念して社殿が再建され、"電電宮"と改称した。
電電塔 |
昭和三十一年(1956)当時の近畿電波監理局長・平林金之助は、今後電波の利用が多くなることから電電明神を電気電波の祖神として祀り、併せて電気電波関連の研究先覚者や事業者の霊を顕彰すべきであると主唱し、これに賛同した関西の電気電波関係者により明星社が再興され(ただし社殿は仮宮のままであった)、併せて法輪寺境内に電気電波関係者の霊を顕彰する電電塔が建てられた。 電電塔には電気研究者の代表としてエジソン、電波研究者の代表としてヘルツの銅製の肖像が掲げられている。
JR山陰本線「嵯峨嵐山」駅下車、南口より駅前の道を南下、突き当りで右折し、400m程進むと天龍寺正面の渡月橋に続く道に出る。
この道を南下し渡月橋を渡ったところで右へ入ると50mほど先にモンキーセンタと併設されている。
鳥居 |
社殿 |
奈良時代大宝年間から「嵐山弁天社」と称し、 鎮座している名社である。
平安時代、葛野に鋳銭所(今の造幣局)があり、新造鋳銭を奉納していたと云う。
ここから、来福徳財宝の神として尊崇が厚い。また河海の女神であるところから火難の守護神ともされている。
祭神は櫟谷神(奥津島姫命)であるが、現在は宗像神(市杵島姫命)を併祀し、二柱を祀る社殿には扉が二つある。
奥津島姫命と市杵島姫命はともに宗像の神。宗像の神は、奥津宮、中津宮、辺津宮に祀られる三柱の女神。
『古事記』では、市杵島姫命は中津宮に坐す神で、松尾大社でも中津嶋姫として市杵島姫命を祀っている。
阪急京都線「桂」駅東口を出て直進、突き当たりの消防署そばの交差点で左折する。 「桂地蔵」を過ぎ、そのまま進み「下桂」交差点を渡って進むと少し先の左手側脇道の先に、銀杏の木と鳥居が見える。
鳥居(春日鳥居型) |
社殿 |
扁額「春日神社」 |
創建の詳細、変遷は不明。
阪急嵐山線「松尾大社」駅下車、南へ徒歩約1分。京都盆地西部、四条通の西端に鎮座する。
一之鳥居 |
二之鳥居 |
元来は松尾山(標高223m)に残る磐座での祭祀に始まるとされ、大宝元年(701)に文武天皇の勅命を賜わった秦忌寸都理(はたのいみきとり)が勧請して社殿を設けたといわれている。
楼門 |
随身 |
随身 |
楼門は桁行三間・梁間二間の三間一戸楼門で、屋根は入母屋造檜皮葺。寛文七年(1667)に棟上げされた。 高さ約11mと大規模なもので、華美な装飾はなく和様系で古式の楼門である。
拝殿 |
本殿/中門 |
拝殿は入母屋造で、檜皮葺。広場の中央に位置し、大祓式のほか各種神事で使用される。
本殿は、弘安八年(1285)の焼失を受けて室町時代初期の応永四年(1397)に再建されたのち、天文十一年(1542)に大改修されたものになる。
室町時代の造営で、全国でも類例の少ない両流造であり国の重要文化財に指定されている。
多くの神像を有することでも知られ、男神像2躯・女神像1躯の計3躯が国の重要文化財に、ほか16躯が京都府指定有形文化財に指定されている。そのほか、神使を亀と鯉とすることでも知られている。
祭神は大山咋神(おおやまぐいのかみ)・中津島姫命(なかつしまひめのみこと)。
霊亀の滝 |
亀の井 |
大社の社殿背後には、「亀の井」と称される松尾山からの湧水の泉がある。 この"亀の井"の水を酒に混ぜると腐敗しないといい、醸造家がこれを持ち帰って混ぜるという風習が現在も残っている。 松尾大社が酒の神として信仰されるのはこの亀の井に由来するもので、その信仰により全国に創立された松尾神の分社は1,280社にも及ぶという。
阪急嵐山線「松尾大社」駅下車、松尾大社の大鳥居を南に約四百メートル、徒歩約10分の処に鎮座している。
鳥居 |
神門 |
社殿 |
月読神社は松尾大社の摂社。境内には聖徳太子社・御船社・月延石がある。現在の社殿は明治二十六年(1893)の再建で、平成十一年(1999)改修されている。
拝殿 |
月延石 |
解穢(かいわい)の水 |
本殿右に神功皇后(170- 269)ゆかりとい「月延石(つきのべのいし、安産石)」が祀られている。
月延石は安産石とも言われ、神功皇后がお腹を撫でて安産された石を月読尊の神託により、舒明天皇が伊岐公乙等を筑紫に遣わして求められ、月読神社に奉納されたという伝説があり、古来より安産を願ってお参りされる人が多い。
解穢(かいわい)の水は自己の罪、穢れを除くという。