東京都北区にある神社の参拝録。第一回(2015/01/05)は「谷中七福神巡り」のついでに田端駅近くの田端八幡神社に足を延ばした。
だいぶ間が空いたが第二回(2017/02/16)は赤羽駅から東十条駅までの間の神社を巡った。
第三回目は(2017/06/09)は地下鉄三田線「新板橋」駅からJR「王子」駅までを探索。
NO. | 神社 | 住所 | 参拝年月 | メモ |
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01 | 田端八幡神社 | 田端2-7-2 | 2015/01/05 | 「田端」駅 |
02 | 赤羽八幡神社 | 赤羽台4-1-6 | 2017/02/16 | 「赤羽」駅、北側すぐ |
03 | 道観山稲荷社 | 赤羽西2-14-20 | 2017/02/16 | 「赤羽」駅、南側すぐ |
04 | 稲付香取神社 | 赤羽西2-22-7 | 2017/02/16 | 「赤羽」駅、南側 |
05 | 若宮八幡神社 | 中十条4 | 2017/02/16 | 「赤羽」駅、南側 |
06 | 武州御嶽神社 | 上十条5-8 | 2017/02/16 | 「東十条」駅、環七通り沿い |
07 | 日枝神社 | 十条仲原2-6 | 2017/02/16 | 「東十条」駅、環七通り沿い |
08 | 十条八雲神社 | 中十条3-33 | 2017/02/16 | 「東十条」駅、環七通り沿い |
09 | 柏木神社 | 神谷3-55-5 | 2017/02/16 | 「東十条」駅、環七通り沿い |
10 | 十条富士神社 | 中十条2-14 | 2017/02/16 | 「東十条」駅、駅近く |
11 | 滝野川八幡神社 | 滝野川5-26-15 | 2017/06/09 | 「王子」駅 |
12 | 四本木稲荷神社 | 滝野川3-61-1 | 2017/06/09 | 「王子」駅 |
13 | 王子神社 | 王子本町1-1-13 | 2017/06/09 | 「王子」駅、駅傍 |
【履歴】
・2017/06/10(土): 06/09地下鉄三田線「新板橋」駅−JR「王子」駅を探訪。
・2017/02/18(土): 02/16JR「赤羽」駅−JR「東十条」駅を探訪。
・2015/01/05(月): 01/05田端八幡神社参拝。
JR山手線「田端」駅で下車、北口前の道を左手に約1km進み最初の信号機付横断歩道の処で脇道に右折すると、すぐ右手に鎮座している。
表参道口一の鳥居(明神鳥居) |
拝殿 |
神額「八幡神社」 |
神社の伝承によれば、文治五年(1189)源頼朝が奥州征伐を終え凱旋の際、鶴岡八幡宮を勧請して創建したとされている。
東覚寺を別当寺としていた。
社殿は何度も火災等に遭い、焼失と再建を繰り返している。現在の社殿は平成四年(1992)に再建されたものだ。
境内には、稲荷社のほかに田端富士三峯講が奉祀する富士浅間社と三峰社がある。
祭神は品陀和気命。
JR高崎・宇都宮線「赤羽」駅にて下車、西口より出て駅北側の線路沿いの道を進む。 400mほど行くと正面坂道の上に鳥居(車用の道)が建っている。坂道手前で線路を潜ると神社の入り口がある。
一の鳥居 |
参道石段と二の鳥居 |
赤羽八幡神社の創建等は不詳ながら、延暦年中(782-806)坂上田村麻呂が東征の際に当地に陣を敷き祭神を勧請したのが始まり。
その後、源頼光、源頼政、太田資清(太田道灌の父)、太田道灌らが八幡神社維持に尽力したといい、慶安二年(1649)には徳川幕府から七石余の朱印を受けている。
祭神は品陀和気命、帯中津日子命、息長帯比売命 。
拝殿 |
神額「八幡神社」 |
境内摂社 |
境内社には、赤羽招魂社、古峯神社、北野神社、御嶽神社、阿夫利神社、大山神社、住吉神社、稲荷神社、疱瘡神社がある。
JR高崎・宇都宮線「赤羽」駅にて下車、西口より出て駅前の道を南側へ進む。普門院の山門前右手に鎮座している。
鳥居 |
社祠 |
道観山稲荷社は普門院が別当となっている。 毎年2月の初午には初午祭が行われ、普門院の住職が別当をつとめ、神仏混同の時代のなごりを見る事が出来る。 その初午祭では、江戸時代より継承される、北区無形民俗文化財の「稲付の餅搗唄(いねつけのもちつきうた)」が、道観山稲荷講の人々によって披露される。
JR高崎・宇都宮線「赤羽」駅にて下車、西口より出て駅前の道を南へ進む。 3つ目の信号のある交差点(約600m先)の手前で右へにある法眞寺参道に入り進むと、100mほど先右手に鎮座している。
参道石段 |
鳥居 |
稲付香取神社の創建年代等は不詳ながら、江戸期には稲付村の鎮守だった。
本殿は徳川家光の霊夢により上野東照宮の内陣を慶安三年(1650)に移築したものと云う。明治四十二年には諏訪社を合祀した。
祭神は経津主神、大山咋神 。
社殿 |
神額「香取神社」 |
正一位稲荷社 |
JR高崎・宇都宮線「赤羽」駅にて下車、西口より出て駅前の道を南へ進む。 3つ目の信号のある交差点(約600m先)の先でJR埼京線のガード下を潜り高崎線・宇都宮線の線路に沿って東十条駅の方へ200mほど南下すると右手に児童公園がある。 神社は公園脇の丘の上にある。
一の鳥居 |
二の鳥居 |
社祠 |
享保年間に鎌倉の鶴岡八幡より分祀して創建したと伝えられ、このことから「若宮八幡神社」と呼ばれている。
祭神は誉田別命(応神天皇)。
JR京浜東北線「東十条」駅にて下車、北口より西側の道を進み、100mほど先の信号のある交差点で横断、右折し約250m先で環七通りにぶつかる。 左折し約700mほど進むと道路右手に鎮座している。
鳥居 |
社祠 |
十条御嶽神社の創建年代は不詳だが、かつては王子第三小学校門前にあったと云う。
環七通りの新設に伴い、昭和十六年に当地へ移転した。
祭神は櫛真智命。
JR京浜東北線「東十条」駅にて下車、北口より西側の道を進み、100mほど先の信号のある交差点で横断、右折し約250m先で環七通りにぶつかる。 ここで左折し約200mほど進むと左手脇道に入り20mほど先左手に鎮座している。
鳥居 |
社殿 |
十条仲原庚申堂 |
元禄二年(一六八九年)に創建されたと伝わる。
かつて、山王塚と呼ばれたこんもりとした草地の上の小さいお宮が、字割小沢の何軒かの農家に囲まれ、静かに祀られていたと云う。
祭神は大山咋神である。
この庚申塔は、刻文によれば、延宝四年(1667)武州豊島郡十条村の人たちによって建てられている。
以来、この土地の人びとは、永くこの庚申様を信仰し、守られて生活してきた。
JR京浜東北線「東十条」駅にて下車、北口より西側の道を進み、100mほど先の信号のある交差点で横断、右折し約250m先で環七通りにぶつかる。 神社は交差点の左手にある。
鳥居 |
社殿 |
神額「八雲神社」 |
寛政八年六月の創建と伝えられている。
祭神は建速須佐之男尊。
JR京浜東北線「東十条」駅にて下車、北口より東側へ進み、300mほど先の信号のある交差点で横断、左折し進むと環七通りに出る。 交差点を渡りケイオーD2の前を通りすぐの左手わき道に折れる約150mほど進むと右手にある。
鳥居 |
拝殿 |
神額「柏木神社」 |
柏木神社は、元享年間(1321-1324)に神谷村の鎮守として創建された。
昭和十八年に当地に遷宮、須賀社(神谷町二丁目千二百七十番地)を合祀したと云う。
祭神は伊邪奈美命。
JR京浜東北線「東十条」駅にて下車、南口より駅前の道を右へ向かい、100mほど先の信号のある交差点で横断、右折し約70m先左手にある。
元和元年の創建と云われ、社地二十坪、毎年七月一日を祭日とする。
浅間神社の信仰は江戸時代に盛んになつたものと云われているが、現在の多くの地方の小さな浅間神社・富士神社には中世にまつられたものも少なくなく古墳を利用したものが甚だ多く、この神社も十条には古墳がおびただしくあつた点などにより、古墳を改良して富士神社にしたものであろうとの説が有力である。
祭神は木花佐久夜姫命。
都営地下鉄三田線「新板橋」駅で下車、A1出入口より中山道を東へ向かい、「滝野川六丁目」交差点で2本目のわき道に左折し、道なりに行くと200mほど先右手に鎮座している。
滝野川八幡神社の創建年代等は不詳だが、建仁二年(1202)の創建といわれ、滝野川村の鎮守社だった。
第二次世界大戦の戦火を免れたため、戦前からの社殿が現存している。なお、拝殿・本殿は明治十七年に改築されている。
境内からは縄文時代後期の住居址も発見されている。境内社に富士社・榛名社・稲荷社がある。
祭神は品陀和気命。
都営地下鉄三田線「西巣鴨」駅より北へ7分のところに鎮座している。
四本木稲荷神社は、陸軍十条兵器製造所の守り神として、現十条自衛隊駐屯地の東側の稲荷公園辺りに明治末期から大正期にかけて創建された。ここには4本の大木があったので四本木(よもとぎ)稲荷大明神と名付けられた。 その後、第二次世界大戦後に当地へ遷座した。
JR京浜東北線「王子」駅にて下車、北口を出て左手に進むと直ぐの処に鎮座している。
表参道鳥居 |
社殿 |
大イチョウ 【東京都指定天然記念物】 |
王子神社は、康平年間(1058-65)以前の平安時代に紀州熊野三所を勧請したもので、当地名「王子」由来の神社である。
源義家が奥州征伐(前九年の役)の際には当「王子神社」で祈願をした他、豊島氏、後北条氏らからも崇敬を受け、更に徳川家康からは天正十九年(1591)に社領200石の御朱印状を拝領している。
明治期には准勅際社の指定を受け、戦後には東京十社の一社に数えられている。
祭神は伊邪那美命、伊邪那岐命、天照大御神。
大イチョウは大正十三年の実測によると、目通り幹周は6.36m、高さは19.69mであったという。
関神社 |
関神社-社祠 |
毛塚 |
境内には関神社と毛塚があり、蝉丸が髪の祖神として祀られている(かつらの神様である)。