事事関心! 神社探訪:
[ 横浜市港南区 ]
神社探訪: 横浜市港南区           2021/03/24(水)更新
はじめに

 横浜市港南区には市営地下鉄ブルーライン、京急本線、JR根岸線と3つの鉄道網が奔っている。 北半分の散策は地下鉄、東部は京急、南部は根岸線を利用するとよい。
 まず最初は地下鉄を利用し、「上永谷」駅から永谷天満宮〜下永谷神明社を巡り「下永谷」駅まで探索。 2回目は再び地下鉄で「上大岡」駅へと向かい駅周辺を散策。3回目は地下鉄「港南中央」駅周辺の散策だ。
 暫く空いたが2021/03/24(水)栄区鍛冶ヶ谷からのバスで地下鉄「港南中央」駅へ向かう途中の日野バス停で降り近くの春日神社を参拝した。

NO.神社名住所拝観期日備考
 01 永谷天満宮 港南区上永谷5-1-5 2012/04/16 市営地下鉄「上永谷」駅
 02 下永谷神明社 港南区下永谷2-32-1 2012/04/16 市営地下鉄「下永谷」駅から北へ約1.2km
 03 鹿島神社 港南区上大岡西3ー12ー38 2012/09/19 市営地下鉄「上大岡」駅
 04 青木神社 港南区大久保2ー1ー11 2012/09/19 市営地下鉄「上大岡」駅
 05 天照大神宮 港南区港南5-12-8 2014/04/09 市営地下鉄「港南中央」駅
 06 春日神社 港南区日野中央2-9-3 2021/03/24 市営地下鉄「港南中央」駅
【履歴】
・2021/03/24(水): 03/24(水)港南中央駅近傍を探索
・2014/04/09(水): 04/09(水)港南中央駅近傍を探索
・2014/03/08(土): 2012/09/19(水)上大岡駅近傍を探索
・2014/02/03(月): 南区分を別ページに分離掲載
永谷天満宮 横浜市港南区上永谷5-1-5

 市営地下鉄上永谷駅で降り、下永谷方向に環状二号線を100m程行った隣接した丘陵(天神山)の麓に鎮座している。


鳥居(明神鳥居型)

拝殿(日吉造)

神額

 新編相模国風土記稿によれば、道真像は道真左遷に伴い関東流刑となった道真五男の菅秀才こと淳茂に与えられたもので、淳茂は配流先の相模国鎌倉郡永谷郷で毎日拝礼を欠かさなかったと云われている。 明応二年二月(1493)、道真像が時の永谷郷領主山内上杉家の上杉乗国に霊夢となって現れ、これを畏れた乗国が社殿を造営し道真像を神体として安置したのが永谷天満宮の始まりと云われている。


手水舎

神輿庫

稲荷社・白糸社・青瀧社

 天満宮の神輿は安永九年(1780)に造られ、徳川十代将軍家治のとき、老中田沼意次の紹介により天明二年(1782)から毎年江戸城に入り将軍自らこれに拝礼されたとの伝えがある。

下永谷神明社 横浜市港南区下永谷2-32-1

 市営地下鉄下永谷駅で降り、出入口前の道を道なりに約1km北上(右手へ)、環状二号線を環2中永谷交叉点で横断した先の永谷川向こうの丘にある。


鳥居(靖国鳥居型)

拝殿(神明造)

 永禄元年正月(1558)天照皇大御神を守護神として村の中心に当たる当地にお祀りした。 新編相模風土記には、「神明宮、永谷村の鎮守とす。祭礼11月16日村持」の記述あり。 文化十一年12月(1814)社殿を改築、国家神道時代には永野村の村社で、明治四十一年11月3日(1908)には村内の小字に散在するお宮(長町の八幡社・厳島社、芹が谷の白山社・天神社、八木の白旗社・日月社)を合祀している。
 祭神として天照皇大御神、他七柱(伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・應神人天皇(おうじんてんのう)・日讀命(ひよみのみこと)・月讀命(つきよみのみこと) ・武甕槌命(たけみかづちのみこと)・菅相公(かんしょうこう))を祀っている。


石塔群(忠魂碑,石祠,地神塔,庚申塔,道祖神塔)

石灯篭

七観音塔注釈-1
【七観音とは】(注釈-1)

 中国の「摩訶止観(まかしかん)」という書物の中で、六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天)を輪廻しながら苦しんでいる人々を、各界で救って輪廻から抜け出させてくれる六つの観音が設定された。
 その六観音が日本に入って来たが、あまり知られていない観音ばかりだったため、流行しなかった。 その後日本で救済力の強さで信仰を集める有名な観音菩薩による新しい六観音が設定されたが、真言宗の六観音は、聖観音・千手観音・馬頭観音・十一面観音・准胝観音・如意輪観音であり、天台宗の六観音は、聖観音・千手観音・馬頭観音・十一面観音・不空羂索観音・如意輪観音で、異なる准胝観音と不空羂索観音を共に入れて七観音とする信仰が生れた。

鹿島神社 横浜市港南区上大岡西3ー12ー38

 地下鉄「上大岡」駅で下車。出入口6から地上に出て、県道21号線を南へ60m。四つ角を左折し京急本線のガート下を潜り線路に並行する道に出て南へ向かう。 約500m先「上大岡小学校西側」交叉点で右折し線路下を潜ると30mほど先左手に神社への参道がある。


鳥居

拝殿

神額「鹿嶋太神宮」

 創立年代は不詳。元禄十五年十二月の棟札に「建久二年応永十四年寛永十二年天和二年」等の年号が記されており、創建は鎌倉初期にさかのぼるようだ。
 現在の社殿は文化七年九月の再建で、当時は同村の真光寺が管掌していた。 明治六年に村社に列し、同四十一年無格社三社を合祀し、大正七年神饌幣帛料供進社に指定された。 平成十八年、屋根、外壁、内装等の大改修がなされている。
 祭神として武御雷命(たけみかずちのみこと)、岐之宮(きのみや)、来名戸神(くなどのかみ)、賽神(さいのかみ)、杵島姫神(きしまひめのかみ)を祀っている。

青木神社 横浜市港南区大久保2ー1ー11

 地下鉄「上大岡」駅で下車。出入口7から地上に出て、県道21号線を南へ60m。四つ角を右折し150mほど先、大岡川の手前左手に神社がある。


鳥居

拝殿

神額「青木神社」

 勧請月日は不詳であるが、もと多々久之郷六箇村(久保、最戸、別所、中里、弘明寺、井土ヶ谷)の総社であった。 大岡川の洪水で地滑りがおき、社殿が土砂と共に川を横切り上大岡村の地に流されたとか、洪水でご神体が流され、神奈川の洲崎に着き青木町の地名の起源ともいわれ、大岡川洪水と縁が深い社である。 明治六年村社に列して青木明神社を青木神社と改め、四十一年に同村七社を合祀した。

天照大神宮 横浜市港南区港南5-12-8

 地下鉄「港南中央」駅下車。1番出入口に出て南方向に進み、「桜道入口」交差点で左折し桜道に入る。だらだら坂を暫く登った処にある南台小学校の先に「天照大神宮⇒」案内板がある。 ここで左手脇道に折れ、道なりに進むと笹下中学校の先右手にある。(駅から徒歩10分弱)


鳥居

拝殿

神額「天照大神宮」

 天正年代(1573-92)以前の創建と云われている。安房洲神社・八坂神社・若宮八幡社・御霊神社・榛名神社・稲荷神社・杉山神社の七社を合祀している。
 大日靈尊命(おおひるめむちのみこと:天照大神)を祀っている。

春日神社 横浜市港南区日野中央2-9-3

 地下鉄「港南中央」駅下車。出入口に出てすぐのバス停から大船方向に向かうバスに乗車し「日野小学校前」バス停で降りる。バス進行方向に180mほど進むと左手に参道入口がある。


鳥居

長い石段

 春日神社は康和元年(1099)の創建とされる。 京都仁和寺の尋清僧都がこの地に錫を止めたところ、武蔵の太守藤原成実卿は守神である紫冠帯剣の神像を僧都に与えた。 僧都は春日山の中腹に神祠を建立し、これを奉安し「穂井」の神社と称し別当となり、傍らに真如院を建立し、藤原成実卿は諸寺に懇願して得た五霊像をお堂に安置したという。 真如院は徳恩寺の前身である。こうして、日野郷4ヶ村(吉原、宮下、金井、宮ヶ谷)の総鎮守となった。
 祭神は天児屋根命(あめのこやねのみこと)である。


社殿

神額「」

本殿裏の社祠

 現在の権現造りの社殿(拝殿・幣殿・本殿)は安政二年(1855)に造営された。 彫刻は龍や龍の木鼻であり、手水口の龍と龍づくしである。 他の彫刻も立派であり、各柱には唐獅子の木鼻が着けられ、天井絵もある。横浜市指定有形文化財(建造物)に指定されている。


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