事事関心! 仏閣探訪:
[ 東京都豊島区/雑司ヶ谷鬼子母神堂 ]
東京都豊島区/雑司ヶ谷鬼子母神堂     2017/04/10(月)新規
探訪案内

 JR「池袋」駅にて下車、東口より明治通りを南へ向かい、しばらく行くと横断歩道の先左手に「鬼子母神西参道」商店街が現れる。 その商店街に折れ、更に200mほど行くと左手に鬼子母神堂境内の入口がある。
 鬼子母神堂は、法明寺の境外仏堂である。 鬼子母神堂は、永禄四年(1561)1月16日に山村丹右衛門が清土(文京区目白台:現清土鬼子母神堂)で発掘した鬼子母神像を、稲荷社のあった当地に村民が天正六年(1576)堂宇を建立、松平安藝守光晟(室法名自昌院英心日妙)の寄進により本殿を建立、雑司ヶ谷村の鎮守だった。 入谷鬼子母神真源寺、中山法華経寺とともに江戸三大鬼子母神として多くの崇敬を集めている。
 なお、鬼子母神の「鬼」の字の上の「ノ」はないのが正式である。

寺名: 雑司ヶ谷鬼子母神堂
宗派: 日蓮宗
本尊: 鬼子母神
住所: 豊島区雑司が谷3-15-20
アクセス: 都電荒川線「鬼子母神前」駅下車、徒歩3分、またはJR池袋駅より徒歩10分。

【履歴】
2017/04/10(月): 04/07(金)探訪。

参道口 



 境内の参道は石畳となっており、まっすぐ鬼子母神堂へと伸びている。
 入口を入ると直ぐに有名な力強さを感じさせる石造仁王像がある。右に阿形・左に吽形の元禄九年(1696)市谷田町石屋弥五左衛門と十右衛門の作だ。

鬼子母神堂 【国指定重要文化財】

鬼子母神堂

扁額「鬼子母神」

鬼子母神石像

 鬼子母神堂は、本殿の前面に相の間を介して拝殿が接続する権現造の建物である。 本殿は寛文四年(1664)に広島藩主浅野光晟(あさのみつあきら)の正室、自昌院の寄進により建立され、細部に安芸地方の社寺建築の特徴を示している。 拝殿は元禄十三年(1700)の建立で、装飾性豊かで正面一間を吹き放しとするなど、近世寺社建築らしい華やかな礼拝空間が創出されている。
 堂の右手に鬼子母神石像が佇んでいる。明治十三年、白石惣一郎氏が設立したものである。

鬼子母神堂法不動堂 

鬼子母神堂法不動

 鬼子母神堂前の参道中程の広く開けた境内左手端に法不動堂がポツンと建っている。 法不動堂は金剛不動尊を祀っている。


大公孫樹 【都天然記念物】

大公孫樹

 参道入り口の左手に幹周6.63m、高さ32.5m、四方に10mの枝を張る大きな公孫樹が立っている。 応永年間(1394-1428)に植えたものと伝えられている。
 「子授け公孫樹」と呼ばれ嗣子に霊感ありといわれてきた。 都内では「麻布の善福寺」に次ぐ巨木のご神木の公孫樹である。


あとがき

 鬼子母神に到着してすぐ雨が降り出した。急いで目に入るところを選んで足早に拝観。 このため、妙見宮、大黒堂等はパスし、暫し鬼子母神堂にて他の拝観者と共に雨宿りして時間を潰した。


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